エジプト文明がテーマのボードゲームって不思議とワクワク感がわきませんか?
『ラー』『イムホテップ』『ルクソール』など、ゲーム内容を見ずとも箱絵だけでワクワクが止まらないのです。
今回ご紹介する『ファラオン』は、そんなエジプト文明がテーマのリソースプレイスメントゲームです。
『ファラオン』ってこんなゲーム!
『ファラオン』は、ファラオの子として多くの名声点を稼ぐことを目指すリソースプレイスメントゲームです。
ファラオの子として、あなたは来世での旅の準備のために人生の大半を捧げます。
豪華な祭礼の儀式を計画しましょう。
あなたという存在の中心に美徳と正義を据えましょう。
あなたの心臓の重さが図られている間に、アナのたの行動のすべてが評価されるのです。
(引用:「ファラオン」ルールブック)
ゲームボードには「捧げ物エリア」「貴族エリア」「ナイル川エリア」「職人エリア」「玄室エリア」があり、これら5種類のアクションを行って資源を変換し名声点を得ることを目指します。
アクションを行うのに必要なコストの種類がホイールによって毎ラウンド変化するギミックが特徴です。
『ファラオン』の内容物
- 神々の粘土板ゲームボード:1式
- 時のピラミッドボード:1枚
- 壺タイル:30枚
- スタートプレイヤートークン:1枚
- ファラオトークン:1枚
- 方向トークン:1枚
- 資源トークン:120枚
- 捧げ物袋:1つ
- 捧げ物トークン:40枚
- 職人カード:30枚
- 貴族カード:26枚
- 木製駒類:40個
- 裏切り者タイル:5枚
- 得点記録用紙:1枚
『ファラオン』のゲーム準備
中央に「ゲームボード」を配置し、各プレイヤーに「貴族カード」「壺タイル」「銀トークン」を配ります。
『ファラオン』のルール
手番では「A. 1エリアのアクションの実行」もしくは「B. パス」を選択します。
A. 1エリアのアクションの実行
プレイヤーはゲームボード上にある「捧げ物エリア」「貴族エリア」「ナイル川エリア」「職人エリア」「玄室エリア」のうち1つを選んでアクションを実行します。
コストの支払い
各エリアのアクションを実施する際、まず「ホイール上のコスト」を支払います。その後、「各アクションエリアの必要コスト」を支払います。
「ホイール上のコスト」と「各アクションエリアの必要コスト」の色が一致する場合、支払いを1コスト減らすことができます。
1. 捧げ物エリア
捧げ物を2枚受け取ります。(※横に並んでいる物をセットで受け取る)
2. 貴族エリア
貴族カードを1枚受け取ります。貴族カードには、特殊効果とゲーム勝利時の勝利点が書かれています。
3. ナイル川エリア
支払った資源の組み合わせに応じて5色あるトラックを進めます。トラックの進み具合に応じて、ゲーム終了時に勝利点を獲得します。
4. 職人エリア
職人カードを1枚受け取ります。職人カードには獲得できる資源が書かれており、即座にその資源を受け取ります。
5. 玄室エリア
玄室エリアを1つ進めます。最初に「16」のエリアに到達すると、ファラオトークンを獲得します。
B. パス
「壺タイル」を1枚獲得し、「時のピラミッドボード」へ駒を移動させます。
以降、手番が回ってくるたびに「時のピラミッドボード」上の駒を1つ右へ移動させ、書かれている資源を獲得します。
ラウンドの終了
全プレイヤーが「B. パス」を選択するとラウンドが終了します。
ラウンドが終了するとゲームボード中央のホイールが回り、アクションを実行するのに必要な資源の種類が変化します。
『ファラオン』の最終得点計算
全5ラウンド終了後、最終得点計算を行います。以下項目の得点を合計し、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
- 神々の目標
- 貴族
- 職人
- 玄室
- ナイル川トラック
- 資源/捧げ物トークン
- ファラオ/スタートプレイヤー
『ファラオン』のレビュー
渋めのリソースハンドリングゲーム!
『ファラオン』の第一印象としては、渋いリソースハンドリングゲームという印象を受けました。
主となる資源の獲得は壺タイルの獲得のみであり、5種類のアクションを資源が有る限りには実施することができるのですが、資源は基本的に消費する方向で設計されています。
手持ちの資源でアクションを打ちつつ、2手目・3手目や次のラウンドに向けた資源変換を同時に行うといった進行になります。資源が減らない限りには、手番をこなすことができるのですが少しコストが高い手を打つとラウンドが終了するといった加減です。
多くの資源を用いたゲームでは、獲得した資源を元手に追加獲得したカードなどの効果によってラウンド開始時に使える資源が増えていくことによって拡大曲線を描くのが定番です。
『ファラオン』においても「貴族カード」がその役割を果たしますが、5つのアクションの中で最も高いコストに設定されているために気軽に獲得できるように設定されていません。
「パス」を選択するまでは資源の絶対量は減り続けるという仕組みになっており、コツコツと資源を積み上げて次の手番や次のラウンドを見越したリソースマネジメントを行う非常に渋いゲームに仕上がっています。
パスのタイミングの見極めが重要!
リソースハンドリングの特徴について最初に説明しましたが、ゲームのベースは5種類のアクションエリアへのリソース配置によるワーカープレイスメントとなっています。
ワーカープレイスメントゲームの特徴として、先手プレイヤーが有利な手を打つことができるという点があります。先に説明した通り、資源がなるべく減らないよう各アクションを行えば、ラウンド内で多くのアクションを打つことができます。一方で資源を消費しすぎてしまうと、その次のラウンドで使用する資源が枯渇し自由にアクションを取れないジレンマを持っています。
「玄室エリア」のファラオボーナス(7点)が早取りになっており、どのタイミングでスタートプレイヤーの権利を獲得するかの戦略は非常に重要になります。
早くパスしたラウンドは、アクション数としては減りますが、手番が回ってくる度に多様なアクションを打つことができるのは非常に魅力的です。
そのため、どのタイミングでパスしてしゃがみのタイミングとするか。残されたプレイヤーは空いたアクションエリアをどの程度自分の為に使うかの戦略が鍵になります。
どこに特化して得点するかが悩ましい!
得点の獲得方法としては、5種類のアクションを中心に様々です。どこかのアクションに特化することで、多くの得点を獲得する戦略を取ることができる設計になっています。
しかしながら、他プレイヤーも同様にアクション1点集中による得点獲得を狙ってくるわけです。周りの動きを見つつブルーオーシャンとなる戦略を取ることがゲームに勝つためには必要になります。
何回か遊んだ限りでは資源の消費の少ない「ナイル川」のアクションは非常に人気で、アクションスペースが埋まるスピードも早かったです。
どの戦略を取るかの目安としては、ゲーム開始時に配られる初期カードに従うと良いでしょう。初回プレイでは柱の条件を達成するカードが配られるのですが、この書記カードをベースにどこのアクションを重点的に打つかを考えると良いでしょう。
ダウンタイムは長め!3人プレイ推奨!!
ゲーム中、次の手番が回ってくるまでに次に打つアクションを決めておくことが多いかと思います。5つのアクションスペースが用意されているものの、ラウンド開始時の選択肢としては、資源消費の少ないアクションを取る場合が多いことにより次に行おうとして考えていたアクションを先に取られてしまうことが多くありました。
また資源が潤沢にあるゲームではないため、潰されてしまったアクションの代わりをどのようにリカバリするかを再考する必要があり、ダウンタイムが長くなってしまうといった具合です。
この辺は、各アクションでのコスト消費量に差分があることにより、最適手の傾向が似通ってきてしまうのかなぁと考えました。(プレイを繰り返すことで、その辺の最適手のずらしをすることができるのかもしれませんが数回プレイしただけでは分かりませんでした。)
世界最大級のボードゲームサイトBoard Game Geekでは『ファラオン』のベストプレイ人数としては3人とされています。ダウンタイムが長い中で、必要最低限のインタラクションを要するとすると3人なのかなと想像しています。
『ファラオン』のまとめ
⭕️:パスのタイミングの見極めが重要!
⭕️:どこに特化して得点するかが悩ましい!
❌:ダウンタイムは長め!
今回は、リソースハンドリングによって次期ファラオの座を狙うワーカープレイスメントゲーム『ファラオン』をご紹介しました。
資源変換を中心としたシステムのゲームやエジプト文明がテーマのゲーム好きな方に遊んでいただきたい一作です!!
『ファラオン』の商品情報
ゲーム名 | ファラオン (Pharaon) |
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デザイナー | Henri Pym, Sylas |
プレイ人数 | 1~5人 |
プレイ時間 | 60分 |
対象年齢 | 12歳~ |
版元 | Catch Up Games |
出版社 | Engames |
価格 | ¥5,500(税込) |