ゲーム名 | レイル・パス (Rail Pass) |
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デザイナー | Ref Tom Green |
プレイ時間 | 5〜10分 |
プレイ人数 | 2~6人 |
対象年齢 | 13歳以上 |
メーカー | ホビージャパン / Mercury games |
『レイル・パス』ってどんなゲーム?
『レイル・パス』は、列車に乗せた貨物を各都市へ送り届けるリアルタイムアクション協力ゲームです。
箱のパッケージからは、ゲーマーズゲームっぽい雰囲気も醸し出していますが、ピック&デリバリーではあるのですが完全なアクションパーティーゲームとなっています。
手番では、両隣のプレイヤーと列車駒の受け渡しをして貨物の積み下ろしを行い、自分の色の貨物を集めていきます。
出版社は、Mercury Games。近年豪華コンポーネントが売りの「コンテナ 10周年記念版」や「ビッグシティ 20周年記念版」を手がけています。本作でも豪華な列車コンポーネントが目をひきます。
勝利条件
合計点が100点を超えるとゲームに勝利します。
終了条件
10分が経過するとゲームが終了します。
(※プレイ人数によって異なります)
内容物
- 都市ボード 6枚(6色各1枚)
- 通行止めマーカー 3個
- 矢印 30個(6色各5個)
- 貨物キューブ 120個(6色各20個)
- 機関士 18個(6色各3個)
- 谷に架かる鉄橋 1個
- トンネル 3個
- 列車(短) 6個
- 列車(長) 6個
- シール 1シート
- 取扱説明書(原文/日本語) 各1部
ゲームの準備
各プレイヤーに「都市ボード」「貨物キューブ」「列車」「機関士」を配ります。
貨物をあらわすキューブの色は目的地となる都市を表していて、各都市ボードの貨物置場に一列でランダムに配置されます。
「機関士」は、大/小それぞれの列車に配置します。
全体の場の様子はこのような感じです!
ゲームの流れ
手番はすべてのプレイヤー同時に行います。行うことのできるアクションは全3種類。
プレイ中隣のプレイヤーに列車を渡す際は『ポッポー』という汽笛音を口で言ってを伝えます。プレイ中各所でポッポーの音が響き渡ります。
1. 貨物の積み降ろし
列車に貨物を積み降ろしします。
積む場合
ボードの右端、もしくは左端から順に積んでいく必要があリます。
降ろす場合
ボードの下側のエリアに自分の色のキューブを列車から降ろします。
2. 列車の移動
列車を両隣のプレイヤーと受け渡しをします。
列車は、両手に持って移動させることしかできず、各プレイヤーのボード上か誰かの手の上にしか置くことができません。
落としてしまうと「脱線」扱いにされて失点になります。
3. 機関士駒の入れ替え
機関士駒は、隣のプレイヤーから列車と共にやってきます。
どの機関士駒も、1つ隣駅までしか移動できません。なので、受け取った列車をさらに遠くまで送り届ける場合には自分の色などの他の機関士駒と入れ替える必要があります。
1つ隣の駅から遠い場所に行ってしまうと、ゲームから機関士が除外されて失点になってしまします。
この「1」〜「3」のアクションをおこなって、制限時間内に各貨物を該当する色の場所に届けることを目指します。
得点計算
ゲーム終了時各プレイヤーの持っている自分の色の駒のキューブを確認し、最も少ない駒の数2つを掛けます。そこから、失点となる「機関士駒」「列車」の分を差し引きます。
この合計値が100点を越えればプレイヤー側の勝利となります。
『レイル・パス』のレビュー
ポイント
- ちょっとバカバカしいけど思わず真剣になってしまう!
- 列車のコンポーネントが無駄に豪華!
- 人数によって、各プレイヤーのプレイ条件が変わってしまう!
ちょっとバカバカしいけど思わず真剣になってしまう!
貨物の処理を淡々と仕分けロボのごとく処理していくわけですが、流れ作業を行うお仕事的なアクションゲームでした。隣とのコミュニケーションは『ポッポー』でしかとれないというバカバカしさがあります。
やるべきアクションは明確でやることはわかっているのですが、両隣から列車が来た時に焦ってしまったりすると機関士を降ろすのを忘れて遠くへ送ってしまったりしてしまうわけです。この処理をいかに隣のプレイヤーと連携して行うのかが必要になります。
▲うっかり遠くまで行ってしまった機関士たち
貨物の最適なピックが求められたり、列車が両手を完全に塞いでしまう場合があったりと貨物&列車マネジメントに頭を使います。
列車のコンポーネントが無駄に豪華!
列車コンポーネントの質感が良いです。ただゲーム性に全く影響がないのです。このコンポーネントがゲームの価格を押し上げているのは間違いありません。
これ、持ってみるとわかるんですけどかなり重量感があります。(「コンテナ10周年記念版」のコンテナ船コンポーネントと同じ素材では…?)
隣との受け渡し時には、トンネルや橋などがあり雰囲気を盛り上げてくれます。これも、あまり無くてもゲームとしては問題ないんですが、あえていれているところは懐の深さを感じます。
人数によって、各プレイヤーのプレイ条件が変わってしまう!
このゲームは、基本的に6箇所の駅がゲーム中稼働する必要がありプレイヤー人数が6名よりも少ないと1人2役をこなさなければならなくなります。
2役もこんなのをこなしたらショートするのは目に見えていますし負けた時の戦犯になりやすいです。なので、各プレイヤーへの負荷が同じ状態にしてプレイするのが良いかと思われます。
協力ゲームではあるのですが、協力しているという感じはあまりなく結果的に協力していたという印象を受けました。誰かが取り仕切るようなこともできないゲームなので、協力ゲームが苦手な方でも楽しむことができるゲームかなと思います。
おわりに
列車駒が無駄に豪華なリアルタイムアクションゲーム「レイルパス」をご紹介しました。
リアルタイム系のアクションゲームがお好きな方は一度遊んでみても良いかもしれません。