ゲーム名 | ボタン戦争 (La Guerre des Boutons) |
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デザイナー | Andreas Steding |
人数 | 2~4人 |
時間 | 45–70分 |
年齢 | 10歳~ |
メーカー | ADC Blackfire Entertainment GmbH |
わんぱく小僧達が争うダイスワーカープレイスメントゲーム!
『ボタン戦争』は、1912年に発表された小説「ボタン戦争(La Guerre des Boutons)」をテーマにしたボードゲームです。
プレイヤーはわんぱく小僧(ちびっこギャング?)となり、秘密基地を建設することを目指します。自身のダイスと共通のダイスを使ってライバル達と戦います。
ゲームデザイナーは『ハンザテウトニカ』や『シュタウファー』をデザインしたAndreas Steding氏です。
参考
War of the Buttons | Board Game | BoardGameGeek
勝利条件
勝利条件は2つあり、どちらかを満たすことを目指します。
- 秘密基地の小屋を完成させる(6つの木材を集める)
- 「☆」を6つ集める
終了条件
いずれかのプレイヤーが勝利条件を満たすとゲームが終了します。
ゲームの準備
共通の場にボードを配置します。
各プレイヤーには、8つのダイスとプレイ順に応じてボタンを受け取ります。ダイスは、ワーカーの役割。ボタンは、通貨の役割を果たします。
プレイヤーは、ゲーム開始前に3つダイスを振り秘密基地に3つ配置します。
手番でやること
手番では、共通ボード場のアクションスペースにダイスを配置します。これを各プレイヤー順に行い、配置するワーカーがなくなるまで繰り返します。
全てのプレイヤーがダイスを配置するとラウンドが終了。これをいずれかのプレイヤーがゲーム終了条件を満たすまで繰り返します。
岩山
ダイスを左詰めで配置してボタンを獲得します。既に配置されているダイスよりも大きいダイスを配置する必要があり、既に配置していたダイスはこの場から取り除かれます。
ラウンド終了時に左上に配置されているボーナスを獲得します。
森
「岩山」と同じ。
公園
「岩山」と同じ
原っぱ
カードに示されたダイスとボタンを支払ってカードを獲得します。カードに書かれたボーナスや永続効果を得ます。次回以降のラウンド開始時、1ボタン/枚を産み出します。
街
ダイスを1つ1ボタンに変換する
川
ボタンを支払い、ダイスを獲得します。
学校
ダイスを1つ配置して、7種類のうち1つのアクションを行います。(早いもの勝ち)
左上から順に各アクションの種類は以下の通り。
- 最も多くの配置した出目のダイスを場に配置しているプレイヤーが右上に置かれているタイルを獲得する
- 8ボタン支払い、秘密基地からダイスを受け取る
- 「岩山」「森」「公園」へ行けなくなるが、秘密基地からダイスを受け取る
- 次ラウンドのスタートプレイヤーになる
- 2ボタン支払い、お兄ちゃんチップを受け取る
- ボタンを支払い、木材を受け取る
- ボタンを支払い、☆を受け取る
お兄ちゃんチップ
お兄ちゃんチップは、「岩山」「森林」「公園」でダイスを1つ追加で置いたことになります。
例えば、「2」のダイスを2つと「お兄ちゃんチップ」1枚が置かれている場合は、「2」のダイスが3つ置かれていることになります。
実際に遊んでみて
初回プレイでは、3人で遊びました。プレイ人数によって、ラウンド終了時に獲得できるタイルの配置枚数がかわります。3人プレイでは3枚。
これをなるべく多く獲得することを狙いたいのですが、ダイスの関係でそれぞれ1枚ずつ獲得するという流れが毎ラウンド続きました。遊んだ限りでは、絶対に欲しいものに集中投資をしないと獲得しきれないなという印象でした。
勝利条件としては「木材」と「☆」の2つの勝ち筋があるわけですが、ラウンド終了時にもらえるタイルはどちらかというと「木材」の方が多いようで、「☆」のみを集めることを狙った戦略をとりましたが「木材」の集まるスピードに太刀打ちできなかったという感じです。
ダイスを沢山使って相手の出方などを伺いながらダイス配置を行い、リードプレイヤーへの妨害なども必要になってくるわけです。その中で「お兄ちゃんチップ」を持っている場合には多少の安心感があります。絶対多数を確保して狙ったタイルを獲得するのには必要不可欠な存在です。
プレイヤー間同士のインタラクションは非常に強いのですが、勝つ手段が2つしか用意されていないため時間をかけてじりじり争った結果としてどうなのかなという徒労感を感じたのが正直なところです。コツコツ点を積み重ねるゲームであるため、リードしたプレイヤーを妨害する方法もないため、後半どうしようもない感じもありました。
おわりに
今回は、ダイスワーカープレイスメントゲーム『ボタン戦争』をご紹介しました。
ダイスプレイスメントが好きな方は一度遊んでみてもいいかもしれません。