天下取りたいですよね!というわけで、今回はゲームマーケット大賞2018大賞作品となった陣取りゲーム『天下鳴動』をご紹介します!
デザイン | 与儀新一 |
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人数 | 2~4人 |
時間 | 20~40分 |
年齢 | 10歳~ |
『天下鳴動』ってどんなゲーム?
『天下鳴動』は、戦国武将となり11の城をめぐる争いに勝ち、最も多くの勝利点を獲得することを目指す陣取りゲームです。
手番ではサイコロを振り、出目に応じて兵コマを配置。各地での影響力を拡大していきます。ゲームデザイナーは、与儀新一氏。過去作には『木馬と英雄』と『ファラオの帰還』があります。
(引用:『ゲームマーケット』公式サイト)
本当にどんなゲームかは、公式サイトに掲載されているイラストがすんごくわかりやすいかと。
「ゲームマーケット大賞2018」大賞受賞作!
本作はゲームマーケット2017秋に77spieleから発表され、「ゲームマーケット大賞2018」で大賞を受賞したゲームです。
ゲームマーケット大賞2018は
「天下鳴動‼️」
エキスパート賞は
「Improvement of the POLIS」
でした❗️#ゲームマーケット pic.twitter.com/jsnrcZW9js— Rael (@Rael_gamer) 2018年11月25日
『天下鳴動』メジャー版がホビージャパン社から発売!
『天下鳴動』は、ホビージャパン社から製品化して販売されました。コンポーネントがリッチになっている他、カードも数枚追加されているとのこと。
なので、こちらでの説明とコンポーネントなどが異なる部分がありますのでご了承ください。
『天下鳴動』の勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの勝利点を持っているプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全プレイヤーの兵コマがなくなると、ゲームが終了します。
内容物
- A4地図(1枚)
- 軍略カード(10枚)
- 城チップ(大・小)(22枚)
- 刀チップ(4枚)
- 兵コマ(72個)
- 援軍コマ(約30個)
- プレイヤーカラー表示チップ(4枚)
- 12mmダイス(3個)
- 説明書(1部)
今回遊んだのは2017年版のゲームだったのですが、ダイソーなどで手に入るコンポーネントで構成されていたのが印象的でした。
兵コマはモザイクタイル、城チップは椅子の足に貼り付けるフェルトにシールを貼り付ける形でした。(2018年版は多少変更があるようです)
『天下鳴動』ゲーム準備
ゲームボードの11箇所のエリアに城チップをランダムに配置します。
各プレイヤーには、兵コマとプレイヤーカラー表示チップを配ります。
『天下鳴動』のルール
手番では「兵コマの配置」もしくは「軍略カードの使用」のどちらか1つを行います。
兵コマの配置
サイコロ3個を振り、出た目を2個と1個に振り分けます。
2個の出た目の合計値と一致する城チップのエリアに1個の出た目に応じた兵コマを配置します。
- 1〜2:1個
- 3〜4:2個
- 5〜6:3個
上の写真の場合は、「8」の城に3個兵コマを置くか「10」の城に2個兵コマを置くかを選択することになります。
手番中に1度だけ、3個のサイコロを振り直すことができます。
▲こんな感じで陣取りが展開されます
軍略カードの使用
場には全プレイヤー共通の軍略カードが置かれており、手番で使用することができます。
ただし使い切りとなっており、一度使用すると以降使用することができません。
また、軍略カードは全10種類あり、ゲーム中使用されるのはそのうちの一部です。(※プレイヤー人数によって異なる)
『天下鳴動』ゲームの終了と得点計算
手番を繰り返し、全てのプレイヤーの兵コマがなくなるとゲームが終了します。
兵コマがなくなった場合
手元の兵コマがなくなると、刀チップを獲得します。
この刀チップを先に取るほど、各城での順位判定で有利になります。
いずれかのプレイヤーの兵コマがなくなると「軍略カードの使用」のアクションを行えなくなります。
得点計算処理
城チップの数字の小さい順に以下の処理を行います。
城チップに配置されている兵コマと援軍コマの数を合計し、1位, 2位を決めます。
1位のプレイヤーは、ボードに置かれている城チップ(大)を獲得。2位のプレイヤーは、ボードに置かれている城チップの半分の数字の城チップ(小)を獲得します。
1位のプレイヤーは、隣接する地域で自分の駒の置かれている場所に援軍コマ(上写真の白色のもの)をエリア毎に2個配置します。
最終得点
全11エリアの計算が終わった後、手持ちの城チップを合計し、それらの合計値の最も多いプレイヤーがゲームに勝利します。
『天下鳴動』のレビュー
どこで1位を取るのか?
手に汗握る陣取りゲームでした。ゲーム終了時に発生する援軍タイルが非常に意味を持つため、隣接するエリアが多いエリアと数値が小さいエリアで1位になることが重要になります。
一方で、隣接するエリアに自分の駒がないと援軍コマを送ることができないので、どこのエリアに注力するかの戦略が問われます。
サイコロをどう振り分けるのか悩ましい!
とはいえ、駒の配置はサイコロの出目次第となっており、振り直しをうまく使って自分の配置したいエリアに兵力コマを配置する必要があります。
配置する兵コマも限りがあり、最後手番に近い方が陣取りのコントロールが容易になっています。なので、単純にどんどん兵コマを置いていくかどうかも考える必要があります。
援軍コマを考慮した読み合い!
援軍コマの動きを考慮しつつ、相手プレイヤーの思惑を駒の配置から読む必要が出てきます。
シンプルなゲームルールの中に戦略の奥深さと相手とのインタラクションがしっかりとあり、とても悩みに悩むゲームだと感じました。
セットアップで毎回違う展開が楽しめる!
城タイルと軍略カードによって、毎回展開が変わるためリプレイアビリティも非常に高いゲームとなっています。
陣取りゲームがお好きな方は絶対にプレイすべき作品と個人的に思います。
ポイント
「良い点」「ネガティブな点」をざっくりあげるとこんなかんじです↓
- ルールがシンプル!
- マジョリティ争いがアツい!
- リプレイアビリティが高い!
- コンポーネントの手作り感
ネガディブな点、本当はない!!んですが、強いてあげるとするとコンポーネントの手作り感でしょうか。
個人的には創作ゲームな感じが大好きなのですが、この辺のチープさから遊ぶのを敬遠される方もいるかもしれないなという点です。正直、そんな人は遊ばんでいい!って思います。
とはいえ、コンポーネントの手作り感によって2,000円という破格で購入することは画期的だと思っています。
大賞受賞作でもありますし、今後出版社からメジャー版が出ることを期待してしまいます!
おわりに
今回は、ゲームマーケット大賞2018で大賞を受賞した陣取りゲーム「天下鳴動」をご紹介しました。
「ボォFC」のインタビューも必聴!
Podcast「ボォFC」では、『木馬と英雄』ではアートワークを手がけた長谷川登鯉氏が聞き手として作者の与儀さんへインタビューされており、ゲームデザインをされる方のみならず必聴の内容となっています!
参考
ボォFC ON MIX 10_前編: ボォFCボォFC
参考
ボォFC ON MIX 10_後編: ボォFCボォFC
ニコ
先にも書きましたが、陣取りゲームがお好きな方は絶対に遊んでみていただきたい1作です!!