ゲーム名 | ピココ (Pikoko) |
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デザイナー | アダム・ポーター |
プレイ人数 | 3~5人 |
プレイ時間 | 30分 |
対象年齢 | 10歳~ |
自分のカードを見ずに場に出すトリックテイキングゲーム
『ピココ』は、自分のカードを見ずにプレイするトリックテイキングカードゲームです。
孔雀に見立てたカードスタンドにカードを立て、右隣のプレイヤーがカードを引いていきます。各プレイヤーのトリック数(勝数)を予想することで点数が入ります。
ゲームデザイナーは、アダム・ポーター氏。過去作に『Doodle Rush』というお絵かきパーティーゲームなどがあります。
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
3ラウンドが終了するとゲームが終了します。
ピココの【ゲーム準備】
各プレイヤーにカードスタンドと手札8枚、ビット用のチップ9枚と追加得点用のカードを配ります。
カードは自分から見えないようにスタンドに立てるので、このようにきれいな孔雀模様が自分側から見えます。
ピココの【ルール】
手番は、以下の2つのフェイズに分かれています。
- ビットフェイズ
- プレイフェイズ
この2つのフェイズがおわると、ラウンドが終了します。
1.ビットフェイズ
自分以外のプレイヤーの手札を見て、自分を含む各プレイヤーが何回トリックを獲得(何回勝つか)するかを予想します。
正解すると、1予想あたり2点を獲得します。
それに加えて自信のある予想については、追加得点カードを1枚出して加点を狙うことができます。カードは「正解すれば+3点、不正解であれば-1点」のものと「正解すれば+1点」のものの2種類が用意されています。
一番自信のあるものを選んで裏向きにして出します。
2.プレイフェイズ
手番では右隣のプレイヤーが自分のカードを選んで場に出します。つまり、左隣のプレイヤーの順になったらカードを選ぶというわけです。
なので、ビットフェイズにおいては左隣のプレイヤーの勝ち数についてある程度制御が可能であるため、予想しやすいかと思います。
手番順にカードを出し、どのプレイヤーのカードが最も強いかを比べます。最も強いカードを出したプレイヤーが勝ち、1トリック獲得することになります。
カードを出す際のルールは、スタートプレイヤーが出したカードの色と同じ色を出す必要があり、出せなければ他の色を出しても構いません。(マストフォロー)最も大きい数字を出したプレイヤーが勝ちます。
ラウンド中切り札が1色決まっており、スタートプレイヤーの出した色よりも強い色が指定されています。切り札のカードが場に出ていればそれを出したプレイヤーが勝ちます。(複数切り札があるばあいは数字の大きい方が勝ち)
ラウンドの終了と得点計算
これを繰り返し、全てのプレイヤーがカードを出し切る(8枚出す)とラウンドが終了します。
その後、予想したトリック数が正解したプレイヤーは得点を獲得します。これを3ラウンド行うとゲームが終了します。
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
ピココの【レビュー】
不思議なプレイ感のトリックテイキングカードゲームでした。
自分のカードを出さないことと、トリック数を多く取れば良いというわけではないため、プレイ感が通常のトリックテイキングゲームと異なります。
自分の読みどおりにカードを出せる爽快感はあまりなく、予定調和がありつつそこをどのように崩して自分の予想通りにトリック取ったり取らせたりするかのせめぎあいがあります。
各プレイヤーのビット数は、完全に同じではなく1ずつ異なったりするため、それぞれの思惑が交錯して予想しないカードが出てくることも。そのあたりをうまくコントロールして、自分の予想がなるべく当たるようにハンドリングします。
カードの見えている情報が多いことにより、手札の強い弱いはあるもののあまりギスギスしません。
あと、コンポーネントの華やかさもいいですね。トリックテイキングゲームが苦手な方でも遊びやすいゲームではないかなと思いました。
おわりに
今回は孔雀がテーマのトリックテイキングカードゲーム『ピココ』をご紹介しました。
自分の手札が見えない状態で遊ぶプレイ感一度体験してみることをおすすめします。