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【ゲーム紹介】雅 (Miyabi)|華やかな日本庭園をつくるタイル配置ゲーム!

パッケージ|雅(みやび/Miyabi)

ゲーム名雅(みやび)
デザイナーミハエル・キースリング
プレイ人数2〜4人
プレイ時間45分
対象年齢8歳〜
版元HABA
メーカーすごろくや

皆さん観光で日本庭園に行かれたことはありますか?日本三名園がある通り、古くから日本人の癒しの場が日本庭園でした。

今回はそんな華やかな日本庭園をつくるタイル配置ゲーム『雅(みやび)』をご紹介します。

雅(みやび)』ってどんなゲーム?

『雅(みやび)』は日本庭園をつくるタイル配置ゲームです。

イメージ|「雅」のプレイの様子

各プレイヤーは、6種類の地形が書かれたタイルを1枚ずつ自分の庭に配置し、得点を獲得していきます。得点は、タイルを配置した時ゲーム終了時に地形タイルのアイコンの数に応じて入ります。

タイル配置時の得点|雅(みやび/Miyabi)

ゲームデザイナーは、ステンドグラスを完成させるタイル配置ゲーム『アズール』の作者・ミハエル・キースリング氏。同じタイル配置ゲームですが、異なったプレイ感のゲームとなってます。

【ゲーム紹介】アズール (Azul)
【インタビュー和訳】『アズール』のゲームデザインについて

雅(みやび)日本語版はすごろくやから発売‼️

高円寺のボードゲーム専門店・すごろくやから、和訳付き輸入版も12月6日に発売。日本語版が2020年1月に発売することが発表されています。

勝利条件

ゲーム終了時、最も勝利点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

終了条件

全4ラウンドが終了するとゲームが終了します。
(※3人プレイ:5ラウンド、2人プレイ:6ラウンド)

『雅(みやび)』内容物

  • 庭ゲームボード:4枚
  • スコアボード:1枚
  • 情報カード:1枚
  • 灯篭コマ:24個
  • 得点マーカー:8個
  • カエルマーカー:4個
  • 庭タイル:96枚
  • 5階層ボーナスタイル:6枚
  • 盆栽ツリー:1個
  • ラウンドマーカー:1個
  • 禅タイル:16枚
  • 張タイル:5種類

『雅(みやび)』ゲームの準備

場の中央にゲームで使用するタイルと得点トラックを並べます。

ゲームの準備|雅(みやび/Miyabi)

タイルは1・2・3マスのものがそれぞれ8枚ずつ(※4人プレイの場合)並びます。ラウンドごとに登場する庭タイルの地形の種類はランダムです。

各プレイヤーには個人ボード6つの灯籠駒が配られます。

『雅(みやび)』のルール

手番では、場に並んだタイルを1枚獲得して個人ボードに並べます。このアクションをスタートプレイヤーから順に1回ずつおこないます。

タイル配置ルール

個人ボードにタイルを配置する際、以下の条件を満たす必要があります。

  • タイル上の地形アイコンが一致する行に配置する
  • 灯籠駒が未使用の列に配置する

タイル配置ルール|雅(みやび/Miyabi)

タイル配置後、タイルを配置した列に灯籠駒を配置します。次の手番以降はその列にタイルを配置することができません。

補足

ラウンドが終了すると灯籠駒はリセットされます。

得点ルール

タイルを配置する度に得点が入ります。詳細には、タイルのマス数×タイルを配置した階層分の得点が入ります。

得点|雅(みやび/Miyabi)

高い位置に大きいタイルを配置するほど高得点が入ります。例えば、3階層目に3マスのタイルを配置すると9点が入ります。

ラウンドの終了

全プレイヤーが「6箇所にタイルを配置する」もしくは「パスをする」を選ぶとラウンドが終了します。

『雅(みやび)』ゲームの終了と得点計算

所定のラウンドが終了するとゲームが終了します。その後、得点計算を行います。

庭の種類(各行ごと)に各プレイヤーが持っているアイコンの数を比べます。上位2プレイヤーが勝利点を獲得します。

得点地形ごと以下の通りとなっており、上の行の方が高得点に設定されてます。

  • 1行目:15点/7点
  • 2行目:12点/6点
  • 3行目:9点/4点
  • 4行目:8点/4点
  • 5行目:7点/3点
  • 6行目:6点/2点

ニコ

上の行に配置できるタイルの方が相対的に価値が高くなっています!

『雅(みやび)』のレビュー

ルールはシンプルだが配置ルールが難しい!

手番でやることは非常にシンプルで、とっつきやすいゲームになっています。この辺は流石大人HABA!!といった感じです。

プレイイメージ|雅(みやび/Miyabi)

しかーし、「タイル配置が縦横で縛りが発生する」ことと「ゲーム終了時に庭の種類毎の陣取りが発生」するため、お互いの需要予測をしてタイル選びを進める必要があります。ゲーマーも唸らせるゲームだなという印象を受けました。

縦横の縛りによって思い通りに配置できない!

先に挙げた通り、ゲームの最大の特徴は縦と横でタイルの配置が制限されるという点です。

高い位置にタイルを配置することが高得点につながるため、下層の土台をしっかり作っておく必要があるのですが、縦横が被らないように配置するには綺麗にタイルを並べる必要があります。

得点トラック|雅(みやび/Miyabi)
▲ゲーム終了時の得点

ただ、縦横の制約の関係で1ラウンドでうまく土台をつくるのは難しく、ラウンドを重ねて土台を作っていく難しさがあります。

タイルは上書きできるが庭アイコンが潰れてしまう悩ましさ!

2階層目以上にタイルを配置する際は、配置済タイルの上に重ねて並べます。その際、並べ方によってはタイルのアイコを上書きをすることになってしまう場合が多々あります。

ゲーム終了時のタイル配置|雅(みやび/Miyabi)
▲ゲーム終了時の様子

タイルのマス数と、庭の種類のアイコン数は一致しています。3マスタイルはサイズが大きいので土台として有能なのですが、後にタイルを重ねていく段階でアイコンを潰さなくてはいけない場合が発生します。

庭アイコンの数はゲーム終了時の陣取りに影響しますので、なるべく潰したくない。でも潰して高い位置にタイルを配置したい。この辺は他プレイヤーの状況なども加味しつつ取捨選択をする必要があります。

コツコツと積み上げていく楽しさ!

毎ラウンドランダムに登場するタイルは、大きく戦略に影響します。そして意中のタイルが獲得できるかどうかは他プレイヤーの選択次第。タイル選択時において他プレイヤーとの関わりが密接なゲームとなっています。

ラウンド毎に変化する庭タイルは大きくゲーム感と戦略に影響するので毎回違った庭づくりを求められることになります。

『雅(みやび)』まとめ

ゲームルールは簡単だけど勝利点を獲得のためのタイル選択が悩ましいタイル配置ゲーム『雅(みやび)』をご紹介しました。

高さの概念があるタイル配置ゲームはあまり多くないのでタイル配置ゲーム好きの方には是非遊んで頂きたい1作です。あと、日本テーマ好きの方、マジョリティ争いのゲームが好きな方も良いのではないかとおもわれます。

ここまでお読みいただきありがとうございました!