ゲーム名 | ファーナス -ロシア産業革命- |
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原題 | Furnace |
デザイナー | Ivan Lashin |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 12歳~ |
プレイ時間 | 30~60分 |
版元 | HOBBY WORLD |
販売 | JELLY JELLY GAMES |
発売日 | 2021/8/5 |
定価 | ¥4,950(税込) |
こんにちは、ニコです。
今回は、JELLY JELLY GAMESから8/5に発売になる新作ボードゲーム「ファーナス -ロシア産業革命-」をご紹介します。
今回発売前のサンプルをお借りしたのでレビューとゲームの魅力をお届けします。
「ファーナス -ロシア産業革命-」はこんなゲーム!
プレイヤーは19世紀の資本家として誰よりも多くの利益を生み出す企業を作り上げることを目指すゲームだ。
そのためにプレイヤーは他の工業会社を買収したり、資源を抽出したり、最適な組み合わせで加工して儲けを出す。
ゲームは、各ラウンド「オークションフェイズ」と「生産フェイズ」の2つのフェイズを順に行う。
「オークションフェイズ」では、場に並んだ「企業カード」を競る。「生産フェイズ」では、自分の手持ちの「企業カード」の効果を適用し、リソース変換を行う。
エンジンビルド系のゲームで、競りフェイズではエンジンを獲得するのか直接資源を獲得するのかの2択を迫られるゲームだ。
「ファーナス -ロシア産業革命-」の特徴
作者は、「スマートフォン株式会社」のIvan Lashin氏。出身国のロシア産業革命をテーマにしている。
- 理解するのは簡単で、熟練するには難しいゲーム。
- 連鎖的な資源管理が求められるエンジンビルド。
- オークションに勝っても負けても利益を得るユニークなシステム。
- 19〜20世紀の変わり目における、歴史的な工業用建築を再現したアートワーク。
「ファーナス -ロシア産業革命-」のルール
「ファーナス -ロシア産業革命-」のゲーム準備
各プレイヤーに、「資本ディスク」「スタートアップカード」「資本家カード」を配る。
「資本ディスク」は1〜4の数字が書かれており、「スタートアップカード」の上部にはゲーム開始時の初期資源、「資本家カード」には、プレイヤー毎の特殊能力が書かれている。
ゲーム中に登場する資源は「石炭」「鉄」「石油」の3種類。それぞれの価値は、「石炭」<「鉄」<「石油」となっている。
「ファーナス -ロシア産業革命-」のゲームの流れ
ゲームは全4ラウンドで、各ラウンドは「オークションフェイズ」と「生産フェイズ」の2つのフェイズで構成されている。
場に「企業カード」をプレイ人数に応じた枚数配置する。
スタートプレイヤーから順に、「資本ディスク」を1つ「企業カード」の上に配置する。
「資本ディスク」配置の際、以下の条件を満たす必要がある。
- 同じプレイヤーの「資本ディスク」は1枚まで
- 同じ数字の「資本ディスク」は1枚まで
全プレイヤーが「資本ディスク」を置き終わると、カードの分配が行われる。
最大値の「資本ディスク」を配置したプレイヤー
「企業カード」を獲得する。最大値の「資本ディスク」を配置しなかったプレイヤー
「企業カード」の上部分に書かれた資源×「資本ディスク」の数字分獲得する。
「企業カード」は左側に並んだものから順に処理され、全ての処理が終わると「オークションフェイズ」が終了する。
ゲーム開始時に配られる「資本家カード」は、これらのルールと異なる条件を適用します。
各プレイヤー、手元に並んだ「企業カード」の効果を起動して資源を変換する。
ニコ
「スタートアップカード」にはカードの改良の効果があり、必要資源を支払うことで獲得した「企業カード」を裏返すことでより強力な資源変換を行うことができるようになる。
「ファーナス -ロシア産業革命-」ゲームの終了
全4ラウンドが終了すると得点計算へ。今までに獲得したお金を合計し、最も多くのお金を持っているプレイヤーが勝者となる。
「ファーナス -ロシア産業革命-」のレビュー
1回入札の競りが悩ましい!
このゲームの特徴の1つは、1回入札の競りです。同じ数字のディスクを2つ置けないため、どこに4つしかないディスクを配置して計画通り進めるかに頭を悩ませます。
通常の競ゲームであれば数字をカウントアップすることなどで最大値を競いますが、このゲームは入札用のディスクを1つを置くだけというシンプルな構成。
どうしても手に入れたい「企業カード」は初手で「4」を置くことで所有権を主張する必要があるわけです。
ラウンドが進むにつれて需要の変化が起こる面白さ!
ゲームは4ラウンドのみで、プレイ感としては非常に軽いです。
エンジンビルディングゲームなので、前半は工場が欲しいのですが、後半になるにつれて工場を稼働させるための即時資源が欲しくなる需要の変化が起こります。
というのも、後半のラウンドでは完成した工場を最大限活かすための資源確保が必要になってくるわけです。
即時の資源確保は、競りに負ける必要があるため、「3」で多くの資源を即時で確保したいが他プレイヤーが「4」を置かないと資源を獲得できないのが大変悩ましくて面白いと感じました。
この競りのシステムの面白さでゲームとして非常に光っている部分。
他プレイヤーの出方を伺いつつプレイする必要があり他プレイヤーの動きに一喜一憂しつつ楽しめる。
オークションフェイズと生産フェイズのインタラクションのギャップ!
2つのフェイズでは、「オークションフェイズ」はインタラクションがしっかりあるが「生産フェイズ」は自分だけで手元の資源をこねくり回すソロプレイになる。
この2つのフェイズのギャップもメリハリがついていて面白いと思った。
「生産フェイズ」では、確保した資源をいかに最大のお金に変換するかを1人で集中して考えることができる。オークションフェイズとうってかわって没入して資源変換を楽しむことができるのは良いですね。
登場する企業カードの枚数は36枚とそんなに多くはないですが、どのラウンドで登場するのかによって戦略の立て方が大きく変わるゲームです。
また、詳細は割愛しておりますが「資本家カード」の各能力も非常に強力なものばかり、どのキャラクターを選択するかによって相性の良い企業カードも変化するので、リプレイアビリティも高いです。
お金のやりくりがやや面倒!
ネガティブな点としては、用意されているお金トークンが「1」「2」「3」「5」「10」「25」という単位で手元のやり取りの時に面倒という点がありました。
具体的には「1」「2」「3」が手元でごちゃつくので計算がめんどくさいという感じですね。
ここは、別で木製コインを持っている方ならそっちを使うことで解決できますし、ちょっとしたプレイアビリティに関する点でした。
「ファーナス -ロシア産業革命-」のまとめ
今回は、「「ファーナス -ロシア産業革命-」をご紹介しました。競り落とした資源変換カードをいかにうまく回して換金するかが面白いゲームでした。
前半は、いかに良い換金ができる工場を取れるかという点などに目が行きがちですが、資源を単純に沢山生み出すカードも非常に強くどのカードを取るのかの選択が悩ましいゲームです。
⭕️:旅の行き当たりばったりを楽しむやつ!!
⭕️:何をしても得点になるのでプレイしやすい!!
❌:お金のやりくりがやや面倒!
「ギズモ」や「マスター・オブ・ルネッサンス」などエンジンビルディング系のゲームが好きな方や勝利点への資源変換のルート構築の戦略を練るのが好きな方に超おすすめです!!
最後までお読みいただきありがとうございました!「JELLY」で先行予約をすると、プロモカードもついてくるので気になった方はそちらもチェックしてみてください!!
ゲーム名 | ファーナス -ロシア産業革命- |
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原題 | Furnace |
デザイナー | Ivan Lashin |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 12歳~ |
プレイ時間 | 30~60分 |
版元 | HOBBY WORLD |
販売 | JELLY JELLY GAMES |
発売日 | 2021/8/5 |
定価 | ¥4,950(税込) |
参考
ファーナス -ロシア産業革命-ボードゲーム通販「JELLY」