ゲーム名 | ブードゥープリンス (Voodoo Prince) |
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ゲームデザイナー | ライナー・クニツィア (Reiner Knizia) |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
メーカー | Schmidt Spiele、数寄ゲームズ |
ライナー・クニツィア氏のトリックテイキングゲーム!
『ブードゥープリンス』は、マストフォローのトリックテイキングカードゲームです。
各プレイヤーは3トリックしか取れない中、3トリック目を獲得した際の他プレイヤーの獲得トリック数が自分の得点になるのが特徴となっています。
「ブードゥー」というのは、中米における民間信仰の名前だそうです。カードイラストにも部族感のある個性的なイラストが並びます。
ゲームデザイナーは、『チグリス・ユーフラテス』や『ラー』など数多くのゲームを手がけるライナー・クニツィア氏です。
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数寄ゲームズから『ブードゥープリンス 日本語版』が発売!
「ボトルインプ」「知略悪略」「トランプ、トリック、ゲーム!」「命中」などの名作トリックテイキングゲームのリメイクを手がけてきた数寄ゲームズが、日本語版の発売を発表しました。
数寄ゲームズから発売する「ブードゥープリンス」の紹介記事を書きました。クニツィアはまあ好き程度の距離感なんですけどもクニツィア✕トリテには語り甲斐があって、結果めっちゃ長文です。 ライナー・クニツィアの新スタンダードトリテ「ブードゥープリンス」を発売します https://t.co/xrwjqcXrJb pic.twitter.com/LvxpjIPPFo
— ホリケン/円卓P@GM秋/エ-14両日 (@horiken0) April 6, 2020
「ブードゥープリンス」の勝利条件
ゲーム終了時、最も多くの得点を獲得したプレイヤーがゲームに勝利します。
「ブードゥープリンス」の終了条件
全5ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。
「ブードゥープリンス」のゲーム準備
各プレイヤーに手札を配ります。プレイヤー人数毎に「数字の最大値」「手札枚数」「獲得できるトリック数」が異なります。
今回は、4人プレイだったのでカードの数字が「5色・0~12」、手札が「13枚」、獲得できるトリック数が「3トリック」でした。
「ブードゥープリンス」のルール/遊び方
手札からカードを1枚選んで場に出します。最初のプレイヤーが出したカードの色を他のプレイヤーは絶対に出さなければいけなりません。(これをマストフォローといいます)
場に出たカードで数字を比べて、最も大きいカードを出したプレイヤーが場に出たカードを獲得します。獲得したカードの束を1トリックと言います。
手番の終了と得点の獲得
手番は、規定のトリック数を獲得すると手番が終了します。4人プレイの場合は、各プレイヤー3トリックまでです。
手番が終了すると同時に得点を獲得します。
得点は、手番を終了したプレイヤー以外のプレイヤーの獲得しているトリック数が得点になります。一方、最後まで残った人は自分の獲得したトリック数が得点になります。
そのため、4人プレイの場合は3番目に3トリック目を獲得したプレイヤーが最大得点を獲得することができるのです!!
ラウンドの終了
1人以外のプレイヤーが所定のトリック数を満たすと、ラウンドが終了します。これを5ラウンド繰り返します。
切り札
場には切り札が用意されていて、最初のプレイヤーが出したカードの色よりも強い色となっています。マストフォローできなかった時に、この色のカードを出すと他のカードに勝つことができます。
1ラウンド目はランダム。2ラウンド目以降は、前のラウンドで負けたプレイヤーが決めます。
カードの特殊効果
「0」「5」「7」にはカードの特殊効果があります。
「0」のカード
トリック中最大値のカードに勝ちます。4人プレイの場合は、「12」のカードに勝つことができます。
「5」「7」のカード
このカードでトリックに勝った場合、2トリック分の勝利になります。
これらの特殊カードをうまく使って、丁度良いタイミングで3トリックになることを目指します。
「ブードゥープリンス」のレビュー
いつ、3トリック目を獲得するか調整するのが楽しいゲームでした。序盤はお互いになるべくトリックを取りたくない形でゲームが進みます。
リードで、「3」を出しても勝つような低い数字での争いが続きます。マストフォローの縛りがあるため、うっかり「5」や「7」を出して勝ってしまう状況が出てしまうと背水の陣となってしまいます。
ゲームが進み、他プレイヤーが6トリック程度取った辺りになってくると誰が上がるのかのせめぎあいが始まります。ここでは、はやり強いカードを持っていないと勝つことができません。ある程度お互いに手札が出きった状態でどの色を選ぶか、どのカードで勝負をかけるかというのが手に汗を握ります。
単純に強いカードを沢山持っていれば勝てるゲームではないという所が非常に良く、低い数字のカードにも価値があるという点も良かったです。
とにかく2~3番目で上がることを意識してカードをマネージするのが楽しいです。3番目になるか4番目になるかのせめぎあいも非常にハラハラします。今まで遊んだトリックテイキングゲームの中でもトップ3に入る面白さでした。
おわりに
今回は、ライナー・クニツィア氏のトリックテイキングゲーム『ブードゥープリンス 』をご紹介しました。
トリックテイキングゲーム好きの方には、絶対にプレイしていただきたい作品でした。