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【ゲーム紹介】シティオブローマ (City of Rome):永遠の都・ローマが舞台の街づくりゲーム!

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Abacus Spiele社の新作ゲーム『シティ・オブ・ローマ』を遊んだのでどんなゲームかをルールと共にご紹介します。

ローマの街をつくるシティビルディングゲーム!

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『ローマ』は、イタリアの首都にして古代遺跡や宮殿、美術館などの様々なスポットが集中し、その美しさから「永遠の都」とも称される都市です。

観光名所としては、「コロッセオ」や「トレヴィの泉」なんかが有名ですね。

今回紹介するゲームは、そんな永遠の都・ローマを創るシティビルディングゲームです。

SPIEL’18スカウトアクションで第1位を獲得!

ドイツで10月に開催されたボードゲームの祭典SPIEL’18のアンケート調査で、第1位に選ばれたゲームの1つです。


参考
【SPIEL’18】スカウトアクション上位のゲーム11作品:1位は『Belratti』&『City of Rome』!! : ニコボド | ニコのボードゲーム日記

プレイヤーは、手番で場に並んだ建物カードを獲得し資源を支払って建物を建築していきます。ゲームデザイナーは、『エリジウム』や『ピラミッドのつくりかた』をデザインしたMatthew Dunstan氏とBrett J. Gilbert氏のコンビの新作となっています。

ゲームマーケット2018秋でジーピー社から和訳付輸入版が発売されました。

勝利条件

ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

終了条件

全16枚の建物カードが並ぶとゲームが終了します。

内容物

シティ・オブ・ローマ :内容物

内容物はこんな感じになっており、内箱にぴったり収納となっています。

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ゲーム準備

【ゲーム紹介】シティ・オブ・ローマ (City of Rome):ゲームの準備

各プレイヤーにプレイヤー駒、2枚の建物カード、5金を配ります。

シティ・オブ・ローマ:ゲームの準備

アクションボードと王様駒を場の中央に配置します。

ルール概要

手番は「使者フェイズ」と「アクションフェイズ」の2つに分かれています。

使者フェイズ

シティ・オブ・ローマ:使者フェイズ

スタートプレイヤーから順に王様のもとに使者(自分のプレイヤー駒)を送ります。

王様駒に近いほど「アクションフェイズ」の手番が早くなります。一方で、プレイヤーが獲得できる資源が王様に近ければ近いほど少なくなっています。

そのため、各ラウンドで登場する建物カードに応じてどの位置に駒を置くかを選びます。

アクションフェイズ

「使者フェイズ」で配置した駒が王様に近い順にアクションを行います。

アクションは「建物の獲得」と「建物の建築」の2つで構成されています。

建物の獲得

シティ・オブ・ローマ:建物の獲得

場に並んだカードから好きな建物を選び、手札に加えます。

上の写真の場合、オレンジのプレイヤーは一番最初に建物を選ぶことができ、2個のレンガを獲得します。(※レンガも歯車もラウンドをまたいで持ち越すことができません)

建物の建築

シティオブローマ:アクションフェイズ

手札にある建物カードから1枚選んで、自分の場に建築します。建物は4×4に並ぶように建築していきます。

建築時レンガが必要になるのですが、「使者フェイズ」で獲得したレンガが足りない場合には2金/個で購入することができます。

また、歯車2つを使用することで既に建築済の建物で歯車のアイコンのついたものの効果を使うことができます。

歯車も不足している場合には、レンガ同様に1金/個で購入することができます。

建物の種類

主な建物は以下の5種類。

  • 生産施設
  • 住居
  • 公共施設
  • 水道橋
  • 神殿

生産施設

シティ・オブ・ローマ:生産施設

歯車アイコンのついた建物で、歯車を2つ使用するとそこに書かれた勝利点、お金などを獲得できます。

住居

シティ・オブ・ローマ :住宅

全3種類の住居があり、隣接する公共施設に応じて得点が入ります。

シティ・オブ・ローマ:住居

例えば「3」の建物2つの周りに4種類の公共施設がある場合、24点(3×2×4)を獲得します。

公共施設

シティ・オブ・ローマ:公共施設

建築時、隣接するカード枚数に応じてボーナスを得ます。

水道橋

シティ・オブ・ローマ:水道橋

水道橋を建築した数に応じてゲーム終了時に得点が入ります。

神殿

シティ・オブ・ローマ:神殿

ゲーム終了時、得点になります。

中間得点計算

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「Ⅰ」と書かれたカードには得点カードが挟み込まれており、ラウンドが進むと登場します。

シティ・オブ・ローマ:中間得点計算

4人プレイの場合、3, 6, 10, 14ラウンド目で得点カード(得点=ラウンド数)が登場します。

得点カードが登場したタイミングで「☆」を最も多く持っているプレイヤーが獲得し、すべての「☆」を返上します。

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▲「☆」のついた建物を建てると「☆」を獲得することができます。

ゲームの終了と得点計算

シティ・オブ・ローマ:得点計算

全14ラウンドが終了すると、ゲームが終了します。

それぞれの建物による得点を合計し、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

実際に遊んでみて

場に登場するカードを見つつ、どの資源を獲得するのかを考えるのが楽しいゲームでした。

多くレンガを獲得して、手元のハイコストの建物を建てていくのか、今後高得点につながるカードを先手必勝で手に入れていくのか見極めます。

他プレイヤーの動向をみつつブロックすることも必要になるのですが、自分に利があることが前提になるかなという印象です。

14ラウンドと聞くと長そうにも聞こえますが、建物ごとのシナジーをきちんと発揮させるにはあまり無駄な手を打つことができないため、きちんとした都市計画が必要です。

得点方法はいくつかある中で、あちらを捨ててこちらを取るという特化型戦術が強いように思います。

初回のプレイでは、「3」の住宅を5つ&4種の公共施設を隣接させることで60点という高得点を獲得しました。

全体のプレイ感としては「マイルストーン」と非常に近いです。建物の建て直しや建て壊しができる分、途中戦略の修正なども可能です。

本作はそういった点はないので、より考えることは少なくファミリー向きなゲームになっているなという印象です。

 

おわりに

今回は、SPIEL’18のスカウトアクションで1位になった都市建築ゲーム『シティオブローマ』をご紹介しました。

街づくり系のゲームやタイル配置系のゲームが好きな方は遊んでみてはいかがでしょう。

スカウトアクション1位ということでハードルが上がりまくりなゲームなんですが、例年の1位(昨年は「ガイアプロジェクト」と「クランズオブカレドニア」)のようなゲーマーズゲームではないので要注意です。

ゲーム詳細

ゲーム名 シティ・オブ・ローマ (City of Rome)
ゲームデザイン Matthew Dunstan, Brett J. Gilbert
プレイ人数 2~4人
プレイ時間 60分
対象年齢 10歳~

関連リンク

The Game Galleryチャンネルさんの『シティ・オブ・ローマ』の動画もご覧になるとルールがよりよく分かるかと思います。