ゲーム名 | ラマ (L.A.M.A) |
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ゲームデザイン | ライナー・クニツィア |
人数 | 2〜6人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | Amigo |
『ラマ』ってどんなゲーム?
『ラマ』は手札を全てなくすことを目指すゴーアウト系のカードゲームです。
手番では「カードを出す」「カードを引く」「ラウンドを降りる」の3つのうち1つを選択することで進みます。
ゲームデザイナーは、『モダンアート』『ラー』など数多くのゲームを世に送り出しているライナー・クニツィア氏が手がけています。
こちらのゲームは、「ドイツ年間ゲーム大賞2019」の大賞部門にノミネートされた3作品の1つとなっています。
ラマの【内容物】
- カード 56枚(「1」〜「6」、「ラマ」が8枚ずつ)
- チップ 70枚(白チップ(1点)、黒チップ(10点))
- 説明書 1部
ラマの【ゲーム準備】
各プレイヤーにカードを6枚配り、残りのカードを山札にして1枚のカードを表向きにしてゲームを開始します。
ラマの【ルール】
手番では、以下の3つのうちいずれか一つを選びます。
- A. カードを出す
- B. カードを引く
- C. ラウンドから降りる
A. カードを出す
場に出ているカードと「同じ数字のカード」か「+1のカード」のどちらかを出します。
▲上の写真の場合は、「1」もしくは「2」を出すことができます。
「ラマ」について
タイトルにもなっている「ラマ」のカードは「6」の上、もしくは「ラマ」の上に出すことができます。
そして、「ラマ」のカードの上には「1」を出すことができます。つまり、数字をゼロにリセットするカードになっています。
B. カードを引く
山札からカードを1枚引いて手札に加えます。
C. ラウンドから降りる(ハードパス)
ラウンドから降ります。手札のカードがラウンド終了時の失点となります。
ラマの【ラウンド終了】
以下2つのうちどちらかを満たすとラウンドが終了します。
- いずれかのプレイヤーの手札がなくなる
- 全てのプレイヤーが「C.ラウンドから降りる」を選択する
手札を全てなくしたプレイヤーのボーナス
手札を全てなくしたプレイヤーは、手元の失点チップを1枚返すことができます。
この時、1点チップではなく10点チップを返すとお得です!
ラウンド終了後の得点計算
ラウンド終了時に残った手札のカードに応じて失点を受け取ります。各カードを種類毎に並べてその合計値が失点になります。数字カードは数字分が失点に、ラマは10点となります。
例えば「3」が2枚、「5」が1枚、「ラマ」が2枚である場合には合計失点は18点(3+5+10(ラマ))となります。
ラマの【ゲーム終了】
これをいずれかのプレイヤーの合計失点が40点になるまで繰り返し、最も失点の低いプレイヤーがゲームに勝利します。
ラマの【レビュー】
ポイント
良い点とネガティブな点をまとめるとこんな感じです。
- 場のカードの流れに乗って手札が出せるのが気持ちいい!
- チップを1枚返せたときの爽快感!
- ラウンドから降りるタイミングの見極めが悩ましい!
- 手なり感がある
- なんで「ラマ」なのかよく分からない…
- 2人プレイはいまいち
場のカードの流れに乗って手札が出せるのが気持ちいい!
恐らくここまでゲームの説明を聞くと、ウノのような単純なゴーアウト系ゲームのように聞こえるかもしれません。
ただ、カードを出せる時の2択は非常に重要です。残りの手札を見ながら、カウントアップするのかステイするのかの選択が求められます。つまり、次の手番で来るであろう期待値を予想してどちらのカードを出すのかを考えることになります。
ここが予想通りに来て次の手番に目当てのカードが出せた時に的中する気持ち良さはなかなかのものです。
チップを1枚返せたときの爽快感!
たまっていく得点は常に両替がすることができるので、手札を全てなくしたときに10点チップを持っていたとすると0点になりますが、9点分のチップを持っていたとすると8点にしかならないのです。
ラウンドから降りるタイミングの見極めが悩ましい!
失点を最小限に抑えるため、どこでラウンドから降りるのかを選択するタイミングの見極めは非常に重要であり悩ましいポイントです。
例えば自分の手札からカードを出せない状態で、次のプレイヤーが手札に1枚しか持っていない場合、次にあがる可能性があることを考慮して、現在の手札を維持して降りるのかそれとも失点が増えるかもしれないがカードを引いて手札枚数を増やすのかということに。
手なり感はある
手番が回ってきた際、出せるカードの選択幅は2つなので、できるアクションは限られます。
この辺から手なり感を感じてしまう方もいるかもしれません。ゴーアウト系ゲームの宿命でもありますが、画期的な1手が打ち出せるわけではないのだこの辺の好みは分かれそうな気がします。
なんで「ラマ」なのかよく分からない…
唯一の欠点を挙げますと、クニツィア先生のゲームにはありがちなんですが、なんで「ラマ」なのかがよく分からない!という点が挙げられるかと思います。
ゲームのフレーバーを重視する方は、何をやっているんだろう?という疑問が生じるかもしれめません。僕はルール説明をするとき「1、2、3、4、5、6、ラマです!」と説明しています。
ほら、「7」と「ラマ」って響きが似てますよね!そういうことです!!
<追記>
L.A.M.A.は、「Lege alle Minuspunkte ab」の略で訳すと「全てのマイナスを置く」という意味だそうです。(NEZさん情報ありがとうございましたm(_ _)m
2人プレイはいまいち…
複数回遊びましたが、対応人数となっている2人でのプレイはいまいち面白さを感じられなかったのが正直なところです。
2人の場合、手番がすぐに回ってくることと次の手番で出せるカードが前の手番で見通せるため、初期の手札の運が勝敗に大きく関わると感じました。
最適なプレイ人数としては、4〜5人くらいではと個人的に思っています。
おわりに
今回は、ドイツ年間ゲーム大賞2019にノミネートされたカードゲーム『ラマ』をご紹介しました。
手番でやることはとても単純ですが、いくつもの悩ましさを持ったついつい繰り返し遊んでしまうプレイ感となっています。文字だけで伝わってるのか不安ではあるのですがゴーアウト系のゲームが好きな方は是非遊んでみて下さい。
ここまでお読み頂きありがとうございました!