5/20に『ドイツ年間ゲーム大賞2019』のノミネート作品が発表されました。大賞部門、キッズ部門、エキスパート部門の全9作品の概要をご紹介します。
『ドイツ年間ゲーム大賞』について
『ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jares)』は、1979年から続くドイツのアナログゲーム賞です。ノミネートから大賞決定まで、審査員が決定します。非常に歴史が長いこともあり、ボードゲーム界隈では非常に名誉のある賞です。
受賞したゲームは、ゲームの箱に大賞をとったことを表すポーンマークをつけることができます。2000年からはキッズゲーム大賞、2007年からはエキスパートゲーム大賞も新たに設けられており、現在は大賞を含めた合計3部門の発表が行われます。
年間キッズゲーム大賞は6月に。年間ゲーム大賞・年間エキスパート大賞は7月に発表されます。
『ドイツ年間ゲーム大賞2019』結果!
『ドイツ年間ゲーム大賞2019』の結果が発表され、大賞部門『ジャストワン』、エキスパート部門『ウイングスパン』、キッズ部門『バイキングの谷』がそれぞれ大賞を受賞しました。(追記:7/22)
- 大賞部門『ジャストワン』
- エキスパート部門『ウイングスパン』
- キッズ部門『バイキングの谷』
大賞部門 (Spiel des Jahres 2019)
ジャスト・ワン (Just One)
ゲーム名 | Just One |
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デザイナー | Ludovic Roudy, Bruno Sautter |
人数 | 3~7人 |
時間 | 25分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | Repos |
「Just One」は、出題者と回答者に別れて正解を当てることを目指す協力型パーティーゲームです。
出題者は、回答者が選んだ番号に応じたお題から連想される言葉(ヒント)をボードに書きます。
回答者に見せる前に、出題者同士で同じヒントを書いてしまうと回答者にヒントとして出すことができないので他プレイヤーと被らないように良いヒントを選ぶ必要があります。
ゲームデザイナーは、「The 7th Continent」などを手がけたLudovic Roudy氏とBruno Sautter氏のコンビ。「The 7th Continent」とはギャップのあるパーティーゲームとなっています。
ラマ (L.A.M.A)
ゲーム名 | L.A.M.A |
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デザイナー | Reiner Knizia |
人数 | 2~6人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | Amigo |
「LAMA」は、できるだけ早く手札からカードを出し切ることを目指すカードゲームです。
各プレイヤーは6枚のカードを持ってラウンドを開始します。山札には「ラマカード」と「1」〜「6」までの数字が書かれたカードで構成されています。(各8枚ずつ)
手番では、カードを「プレイする」か「カードを引く」か「終了する」かの3つのうち1つを選びます。カードをプレイするには、場に捨てられたカードの一番上の数字と「同じ数字」もしくは「1つ上の数字」である必要があります。
(引用:Board Game Geek)
各ラウンドは、 いずれかのプレイヤーの手札がなくなるか全てのプレイヤーが「終了」を宣言した時にゲームが終了します。
その後、ラウンド終了時の手札カードに応じてトークンを得ます(数字:1ポイント、ラマ:10ポイント)。カードを全て出し切ったプレイヤーは、トークンを返すことができます。
いずれかのプレイヤーが40ポイント以上を獲得した時点でゲームが終了し、その際に最も得点の少ないプレイヤーがゲームに勝利します。
ワーワーズ (WERWÖRTER / Werewords)
ゲーム名 | WERWÖRTER (Werewords) |
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デザイナー | Ted Alspach |
人数 | 4~10人 |
時間 | 10分 |
年齢 | 10歳~ |
メーカー | Ravensburger |
「Werewords」は、出題者のプレイヤーに質問をし「はい」または「いいえ」の質問の答えからお題の言葉を推測するコミュニケーションゲームです。
プレイヤーの中には、正解を知っている狼男が潜んでおり他のプレイヤーが正解から遠ざかるような質問を仕掛けていきます。時間内にお題がわからなかった場合には誰が狼男であるかを推測し、もし正解であれば狼男以外のプレイヤーは勝つことができます。
「ウミガメのスープ」に「正体隠匿」の要素を加えた作品。オインクゲームズ社の『インサイダー・ゲーム』とルール内容が類似していることから、話題になった経緯などもあります。
推奨リスト(Spiel des Jahres 2019)
- ベルラッティ (Belratti)
- Dizzle
- イムホテップ:デュエル (Imhotep – Das duel)
- Krasse Kacke
- リーフ (Reef)
- Sherlock
エキスパート部門 (Kennerspiel des Jahres 2019)
カルペディエム (Carpe Diem)
ゲーム名 | Carpe Diem |
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デザイナー | Stefan Feld |
人数 | 2~4人 |
時間 | 45~75分 |
年齢 | 12歳~ |
メーカー | alea / Ravensburger |
『カルペディエム』は。共通の場からタイルを獲得し自分の個人ボードに配置するタイル配置ゲームです。
配置したことによって完成する様々な土地や家によって得点を獲得していきます。
獲得するタイル7芒星の各エリアごとに並んでおり、現在の駒がある位置から線でつながっている先の場所からタイルを獲得するのが特徴です。
ラベンスバーガーのゲーマーズゲームブランドaleaと『ブルゴーニュの城』などを手がけたステファン・フェルト氏のタッグとなっています。
ディテクティブ (Detective)
ゲーム名 | Detective |
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デザイナー | Ignacy Trzewiczek, Przemysław Rymer, Jakub Łapot |
人数 | 1~5人 |
時間 | 120~240分 |
年齢 | 16歳~ |
メーカー | Pegasus Spiele |
『Detective』は、5つの異なる事件を解決する推理ゲームです。
プレイヤーは捜査官の役割をにない、アンタレス国立捜査機関のチームメンバーとして働いている間に謎の犯罪を解決することを目指します。
オンラインの要素を取り組んでいるのが特徴で、犯人を導き出すためにインターネットを駆使して調べることで新しい手がかりを探します。
ウイングスパン (FLÜGELSCHLAG / Wingspan)
ゲーム名 | FLÜGELSCHLAG (Wingspan) |
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デザイナー | Elizabeth Hargrave |
人数 | 2~5人 |
時間 | 45~75分 |
年齢 | 10歳~ |
メーカー | Feuerland |
『Wingspan』は、野生生物保護区で最高の鳥を発見することを目指すカードゲームです。
プレイヤーは、自分の個人ボードに鳥を集めてその鳥たちの特徴の連鎖によって得点を稼ぐことを目指します。
何百種類ものユニークな鳥の美しいカードが特徴となっています。
【ゲーム紹介】ウイングスパン (Wingspan)|愛鳥家として様々な鳥達を集めるカードゲーム!
[追記:5/21]
アークライトゲームズから『ウイングスパン 完全日本語版』の発売が決定しました!
【製作中!】ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門ノミネート!可愛らしい「卵コマ」や170種類の「鳥カード」、「餌箱型ダイスタワー」などこだわりの内容物で遊ぶ、やりごたえのある鳥集めゲーム。
『ウイングスパン 完全日本語版』を製作中!発売時期は続報をお待ちください。 pic.twitter.com/7991lE9cWA— アークライトゲームズ【GM春エリア14】 (@ArclightGames) May 21, 2019
推奨リスト (Kennerspiel des Jahres 2019)
- Architekten des Westfrankenreiches
- ローランド (Das tiefe Land)
- ニュートン (Newton)
- ペーパーテイルズ (Paper Tales)
キッズ部門 (Kinderspiel des Jahres 2019)
Fabulantica
ゲーム名 | Fabulantica |
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デザイナー | Marco Teubner |
人数 | 2~5人 |
時間 | 20~30分 |
年齢 | 6歳~ |
メーカー | Pegasus Spiele |
おとぎ話の王国Fabulanticaが舞台。プレイヤーは魔法の世界各地を旅します。
各地の移動には、馬・ロバ・ラクダ・船・魔法のじゅうたんなど様々。注文カードに描かれている住民を探し、次にカードの上部にいる友人を探します。 達成すると、報酬として金貨を受け取りますが住民たちは再び別の場所に移動してしまします。
ゲーム中、カップに隠れた住民たちの位置を覚えておく必要があり、効率的に住民たちを見つけ出す戦略も必要になります。
ゲームデザイナーは、Marco Teubner氏。代表作に『サフラニート』や『ストーンエイジ:ジュニア(ドイツ年間ゲーム大賞2016 キッズ部門大賞作)』などがある。
ゴーゲッコゴー (Go Gecko Go!)
ゲーム名 | Go Gecko Go! |
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デザイナー | Jürgen Adams |
人数 | 2~4人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 6歳~ |
メーカー | Zoch |
『Go Gecko Go!』は、橋の高さ制限をこさないように動物たちを積み重ねてゴールを目指すレースゲームです。
登場する動物は、ワニ・カメ・カエル・ヤモリの4種類。動物を前進させるため、3つのサイコロを降ってアイコンの組み合わせを選択します。
プレイヤーは3つのサイコロを振ってその出目からアイコンの組み合わせを選択して移動させます。
全4種類の動物をゴールさせることができたプレイヤーが勝者となります。
[追記:5/21]
5/25開催の「ゲームマーケット2019春」での先行発売が決定しました!
新製品の先行販売は エリア31 イエローサブマリンブースでhttps://t.co/8Q5QPWJvJT
— メビウスゲームズ (@mobiusgamesoyaG) May 21, 2019
Tal der Wikinger
ゲーム名 | Tal der Wikinger |
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デザイナー | Marie, Wilfried Fort |
人数 | 2~4人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 6歳~ |
メーカー | HABA |
「Tal der Wikinger」では、プレーヤーはボールを使って樽を倒し、自分のバイキングをドックに倒した樽を配置することを目指します。
あまりに深追いしてしまうと水に落ちてしまうので、転がし加減が必要になるようです。
推奨リスト (Kinderspiel des Jahres 2019)
- Bauernhof-Bande
- Concept Kids
- Magic Maze Kids
- Monster Match
- Monster-Bande
- Octopus
- Voll verwackelt