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【ゲーム紹介】パリ (Paris)|パリの不動産投資家として6つの地区で影響度を競う陣取りゲーム!

パリ ボードゲーム

パリといえば何を思い浮かべますか?「凱旋門」「エッフェル塔」「シャンゼリゼ通り」など様々かと思います。

今回ご紹介するゲーム『パリ』は、資産家として「凱旋門」を中心とした6つの地域に建物を建てていき、影響度を競う陣取りゲームです。

そんな『パリ』のルール概要と魅力をご紹介します!

『パリ』ってこんなゲーム

プレイヤー達は1900年代パリの不動産投資家として、6つの各地区の建物を購入することで各地区での影響度を高める陣取りゲームです。

プレイイメージ|パリ (Paris)

建物を建て「鍵駒」を移動させて建物を購入することでゲームは進みます。街並みが段々と完成していくのも特徴です。

簡単に言うとお金でなんでも解決できる陣取りゲームなのですが、収入がなかなかない悩ましさがあります。

『パリ 日本語版』は2020年10月30日発売!

『パリ 日本語版』は、ケンビルさんから2020年10月30日に発売予定されています。

パッケージには、日本語での「パリ」の表記はほとんどなく言語版をリスペクトした作りになっているのも特徴です!

ニコ

通常版で遊びましたが、タイルの表面のエンボスの質も良くてタイルのバリも少なめで高品質でした!

『パリ』のゲーム準備

各プレイヤーは「ついたて」「お金」「鍵駒」を受け取ります。手持ちの情報はすべてついたての裏に隠してゲームをプレイします。

ゲーム準備|パリ (Paris)

ゲーム準備|パリ (Paris)
⬆️こんな感じでついたての裏に隠れます

ゲームボードを広げ、各建物配置エリアに「資源トークン」「名誉トークン」を配置。外周に「ボーナスタイル」を配置します。

初期配置|パリ (Paris)

『パリ』のルール

手番では、「建物タイル」を1枚引いてゲームボード上に配置します。その後、「鍵駒を新たに配置する」「配置済みの鍵駒を動かす」のうち1つを選びます。

「建物タイル」が枯渇したあとは、3つ目の選択肢として「ゲーム終了タイルの獲得」が追加になります。

1. 「建物タイル」の配置

6箇所の区画があり、各区画には6つの建物配置スペースが用意されています。

建物タイルの配置|パリ (Paris)

「建物タイル」に記載されている数字と同じ数字の書かれた区画に「建物タイル」を配置します。

注意

同一区画には同じ種類/数字の建物タイルは置けないので注意です。

2-1. 「鍵駒」を新たに配置

配置できる箇所は全7箇所。凱旋門以外の6区画では「鍵駒」配置時に収入を得ます。

2-2. 「鍵駒」を移動

鍵駒を建物タイルの配置された場所へ移動。移動先の建物に書かれた数字分の「フランコイン」を支払います。

建物タイルの横に「資源トークン」もしくは「名誉トークン」があれば。それを獲得します。(早取り)

鍵駒の移動|パリ (Paris)
▲こんな感じで「資源トークン」と「名誉トークン」が並んでいます(※ランダム配置の場合)

建物から建物に移動する場合は、差分の「フランコイン」を支払うことで移動できます。

「ボーナスタイル」の獲得

「1」〜「3」の建物に「鍵駒」を配置すると、外周のトラックの駒を移動することができ止まった箇所の「ボーナスタイル」を獲得します。

ボーナスタイルの獲得|パリ (Paris)

ボーナスタイルの種類は様々で、駒を進めるにつれて強力なボーナスタイルを得ることが可能です。しかし、一度先へ進んでしまうと後戻りできません。

「勝利点タイル」の配置

4箇所の建物に「鍵駒」が置かれると、その地域でゲーム終了時に獲得できる「勝利点タイル」が配置されます。

ニコ

1位の得点は10点〜20点とばらつきがあるため、嫌がらせで低い「勝利点タイル」が配置される場合も。

モニュメントの建築

各地域の6箇所の建物に追加して、建てることができる「モニュメント」があります。

モニュメントの建築|パリ (Paris)

建物の差分コストの他に、「石」「金」を支払うことで建てることができます。更に「名誉トークン」を持っていればそれを得点化できます。

3. ゲーム終了タイルの獲得

「ゲーム終了タイル」は、全12枚。タイルには、「勝利点」「フランコイン」「資源トークン」「名誉トークン」の4種類があります。

これがなくなるとゲームが終了します。

ゲームの終了と得点計算

ゲームは「名誉トークン」がなくなったあと、均等に1手番おこなうとゲームが終了します。

ゲームの終了|パリ (Paris)

ゲーム終了後、6エリアで最も多くの影響力を持っている順に得点を加算。その他勝利点を合算して最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

『パリ』のレビュー

建物タイルと外周のボーナスタイル配置をランダムにして遊んだ時のレビューになりますのでご了承ください。

お金で殴り合う陣取りゲーム!

『パリ』はお金で殴り合う陣取りゲームです。

「建物タイルへお金を払って鍵駒移動▶︎資源を獲得▶︎資源を使用▶︎上位建物へ移動」といった感じでサイクルを回すのですが、上位建物への移動は差分のお金が必要になります。

ゲームを中盤〜終盤で必要になる「木」「石」「金」などの資源もお金で買えるといえば買える(でも高い)のでお金で全てを解決できるゲームなのでお金で殴り合う陣取りゲームといっていいかと思っています。

収入チャンスは「鍵駒」の数だけ!限られた収入獲得の中でのマネジメントが難しい!!

お金でなんでも解決できると言ったばかりなのですが、このゲームにおける収入チャンスは、基本的に「鍵駒」を新しい区画に配置した時のみ。4人プレイでは7回と限られています。

新しい区画配置時に得られる収入の金額は2〜7金とばらついているのですが、このゲームにおいて2金と7金の違いは非常に大きいのです。

陣取りゲームであるので、各地域でのマジョリティ争いで有利に展開したい都合上、どうしても受け取れる金額が少ない地域に「鍵駒」を置かざるおえないというジレンマがあります。

序盤は建物の配置の探り合いが展開される!

そのほかの収入獲得手段としては、トラックの外周の駒を進めて「フランコイン獲得」「追加鍵駒獲得」「資源・名誉トークン」の売却のみ。

外周トラックを進めるのは、1〜3の建物へ「鍵駒」を配置した時だけなので、獲得できるフランコイン、1〜3の建物で得られる資源、マジョリティへの影響などを考慮しながら場所を選んでいくのが大変悩ましいです。

序盤から中盤は建物タイルを引いて、なるべく自分の「鍵駒」が配置されている地域に建物タイルを配置する展開になります。

中盤〜終盤でランドマークの獲得合戦が熾烈に!インタラクションによるドキドキ感が楽しい!

中盤からは、マジョリティ争いに大きく影響するランドマークタイルの獲得が熾烈になります。まず、これらを建てるには「石」「金」などの資源を得ておく必要があり、さらに建てた際に3色の「名誉トークン」の得点化が可能です(最大3つ)。

マジョリティでの力を得るチャンスであると同時に、得点化のチャンスでもあるので最大限「名誉トークン」を集めてランドマークを建てたいところです。しかし、他プレイヤーに狙いのランドマークが取られてしまう場合などがあり1手の選択の差が勝負に影響を大きく与えることも。

ランドマークだけではなく、高価値の建物への移動のタイミングのインタラクションは非常に痺れます。ここで効いているのが、各プレイヤーの所持金と資源がついたての裏に隠れている点があります。

他プレイヤーの狙いが読みづらく、次の手番までに自分の狙っている地域やランドマークが取られないかのドキドキ感があります。

インタラクションが強く、アドリブ力が求められる!

ゲーム中盤の建物タイル配置がある程度しおわったあたりから、どのように自分が動くべきかが定まってくる感じがあります。序盤で「鍵駒」の配置と資源の獲得をして、それらを基にどのランドマークを狙っていくかという流れです。

得点手段としては「各地域でのマジョリティ」「ランドマークタイルでの名誉トークンの支払い」「外周のボーナスタイル」の3つ。どこに特化するかというのはある程度ありますが、3つのどれでも得点をしなければ勝てないゲームであると個人的に感じました。

特化した得点戦略を取るのが好きな方にはあわないかもしれません。バランス型で得点を取らないと勝てないゲームなので、遊んだ後に次はこうしよう!こうしたらもっと得点が伸びるというのが全くなかったのが正直なところです。

他プレイヤーの動きによって最適手が変化するので、その場その場での臨機応変な対応が必要になります。手前のプレイヤーの1手で、盤面が変化するためややダウンタイムが長くなってしまう傾向はあるかなと思いました。

『パリ』のまとめ

⭕️:お金で殴り合う陣取りゲーム!
⭕️:限られた収入獲得の中でのマネジメントが難しい!
⭕️:インタラクションによるドキドキ感が楽しい!
❌:アドリブ力が求められるプレイ感!

今回はパリの建物を購入することで、各地区での影響力を高める陣取りゲーム『パリ』をご紹介しました。

各タイルの配置によって戦略は変化しますし、ランダム配置のルールと基本配置のルールでプレイ感は大きく異なりそうです。

昨今の数多くの得点ルートが用意されているゲームとは異なり、インタラクションによる他プレイヤーとの腹の探り合いが楽しめるゲームだと感じました。なので、インタラクションのあるゲームがお好きな方にオススメです!!

『パリ』のゲーム情報

パリ|パッケージ

ゲーム名パリ (Paris)
デザイナーWolfgang Kramer
Michael Kiesling
プレイ人数2〜4人
プレイ時間90分
対象年齢12歳~
版元Game Brewer
日本語版発売元株式会社ケンビル

  • ゲームボードと立体の凱旋門 1組
  • 建築物タイル 36枚
  • ランドマークタイル 8枚
  • ゲーム終了タイル 12枚
  • 勝利点タイル 6枚
  • フランコイン 35枚
  • 資材トークン 18枚
  • 名誉トークン 18枚
  • カラーボーナスタイル 8枚
  • ついたて 4枚(各1枚)
  • 鍵駒 48個(各12個)
  • ボーナスミープル 4個(各1個)
  • 勝利点ディスク 4枚(各1枚)

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