5/14に『ドイツ年間ゲーム大賞2018』のノミネート作品が発表されました。大賞部門、キッズ部門、エキスパート部門の全9作品の概要をご紹介します。
『ドイツ年間ゲーム大賞』について
『ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jares)』は、1979年から続くドイツのアナログゲーム賞です。ノミネートから大賞決定まで、審査員が決定します。非常に歴史が長いこともあり、ボードゲーム界隈では非常に名誉のある賞です。
受賞したゲームは、ゲームの箱に大賞をとったことを表すポーンマークをつけることができます。2000年からはキッズゲーム大賞、2007年からはエキスパートゲーム大賞も新たに設けられており、現在は大賞を含めた合計3部門の発表が行われます。
年間キッズゲーム大賞は6月に。年間ゲーム大賞・年間エキスパート大賞は7月に発表されます。
大賞部門
アズール (Azul)
ゲーム名 | アズール (Azul) |
---|---|
ゲームデザイナー | Michael Kiesling |
人数 | 2~4人 |
時間 | 30~45分 |
年齢 | 8歳~ |
メーカー | Next Move Games/Plan B Games |
『アズール』はタイル職人となり、王宮の壁にタイルを敷き詰めアルハンブラ宮殿に魅せられた王様を満足させるゲームです。
(引用:Board Game Geek)
プレイヤーはサプライから色とりどりのタイルを取っていき、王宮を飾るためタイルを配置してポイントを獲得します。 特定のパターンやセットを完成させることで追加ポイントを獲得します。
色鮮やかなタイルの美しさは思わず写真に撮りたくなります。どのタイルを取って、どのタイルを他のプレイヤーに取らせるかのせめぎあいもアツいです。
詳細レビューとミハエル・キースリング氏のインタビュー内容は以下リンクからどうぞ。日本語版は現在品切れとなっており、再販が6月にされるとのこと。
参考
ゲーム紹介『アズール (Azul)』 : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
参考
【インタビュー和訳】『アズール』のゲームデザインについて : ニコボド | ニコのボードゲーム日記
ルクソール (Luxor)
ゲーム名 | Luxor |
---|---|
デザイナー | Rüdiger Dorn |
人数 | 2~4人 |
時間 | 45分 |
年齢 | 8歳~ |
貴重な宝物を探し求めている冒険家はルクソールの伝説の寺院を探します。 目的地はファラオの墓です。
彼らの最終の目標はファラオの墓への到達ですが、多くの宝物を道中集めることができます。
墓に通じる道はゲームの度に変わるため、繰り返し遊ぶことができます。
Hier die ersten Bilder von 2 der 2018er Nürnberg-Neuheiten von @real_QueenGames. Sind wieder prominente Autoren dabei: LUXOR von Rüdiger Dorn (Cover folgt) und
das tolle Kinderspiel KOBOLD von Marco Ruskowski & Marcel Süßelbeck. Dazu (noch ohne Bild) Neues von Christwart Conrad. pic.twitter.com/zz0SH8Vt3K— Ulrich Fonrobert (@UFonrobert) 2018年1月13日
ザ・マインド (The Mind)
(引用:Board Game Geek)
ゲーム名 | The Mind |
---|---|
デザイナー | Wolfgang Warsch |
人数 | 2~4人 |
時間 | 15分 |
年齢 | 8歳~ |
『ザ・マインド』は、情報交換をすることができない協力ゲームです。カードは1〜100で構成されており、手札を小さい順に場に出していきます。レベル毎に手札枚数が変わり段々と難易度が上がります。
互いにカードに関する情報を共有することはできず、目配りや時間などを見ながら次に小さい数字であると思うカードを出します。
日本語版が、アークライト社から発売されることが発表されています。
【速報!】ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされた『ザ・マインド』の日本語版を鋭意製作中です!
『ザ・マインド』は普通のゲームではありません。プレイヤーは互いに情報交換することはできず、1 つのチームとして「己」に挑戦します。無限の境地へと到達することはできるでしょうか? pic.twitter.com/fSo0nep6zd— アークライトゲームズ (@ArclightGames) 2018年5月14日
参考
ゲーム紹介『ザ・マインド (The Mind)』 ニコボド
エキスパート部門
クアックサルバー (Die Quacksalber von Quedlinburg)
(引用:Board Game Geek)
ゲーム名 | Die Quacksalber von Quedlinburg |
---|---|
デザイナー | Wolfgang Warsch |
人数 | 2~4人 |
時間 | 45分 |
年齢 | 10歳~ |
『クアックサルバー』は、治療師と薬を作るために調合をするゲームです。袋からタイルを引くバッグビルドと呼ばれるシステムを用いています。
うずまき状のデザインの個人ボードに獲得したタイルを配置することで、ゲームが進みます。詳細は、公式動画(ドイツ語で何言ってるかわからない…)を参考にしてみてください。
そして、日本語版がアークライト社から発売予定とのこと。
【速報!】ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門にノミネートされた『クアックサルバー』の完全日本語版を鋭意製作中です!
プレイヤーは治療師となり、薬剤を購入して独自の薬袋を作り上げます。袋からどこまでチップを引くことができるか……? あなたの度胸が試されます! pic.twitter.com/h2cCfSkEqz— アークライトゲームズ (@ArclightGames) 2018年5月14日
参考
ゲーム紹介『クアックサルバー (Die Quacksalber von Quedlinburg)』 ニコボド
ガンシュンクレバー (Ganz schön clever)
(引用:Board Game Geek)
ゲーム名 | Ganz schön clever |
---|---|
デザイナー | Wolfgang Warsch |
人数 | 1~4人 |
時間 | 40分 |
年齢 | 8歳~ |
『Ganzschönclever』はダイスを選び、選んだダイスと個人シートの一致する色をマークしていきます。
(引用:Board Game Geek)
シートの色毎にチェックを入れるためのルールがきまっています。それぞれ順にマークしていき各所で特典を獲得しつつゲームを進めます。
詳細は個別記事を御覧ください。
参考
【ゲーム紹介】ガンシュンクレバー (Ganz Schön Clever) ニコボド
ヘヴン&エール (Heaven & Ale)
ゲーム名 | Panic Mansion |
---|---|
デザイナー | Michael Kiesling, Andreas Schmidt |
人数 | 2~4人 |
時間 | 60~90分 |
年齢 | 12歳~ |
『ヘヴン&エール』は古い修道院の院長となり、ビールを醸造するゲームです。最高のビールを作り出すために、修道院の庭で作物を栽培し、その収穫に必要な修道僧を雇う必要があります。
トラックの移動先にてタイルを購入して、修道院の庭を充実させていきます。全プレイヤーがトラックを1周するとラウンドがおわり、これを規定ラウンド繰り返します。
【速報!】ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門にノミネートされた『ヘブン&エール』の完全日本語版を製作中!
プレイヤーは中世の修道院の院長となり、エールを醸造して販売します。担当の修道士たちをうまくコントロールし、醸造責任者の腕をしっかり磨かせて、神に誇れるエールを造りましょう! pic.twitter.com/Dka7LPRdic— アークライトゲームズ (@ArclightGames) 2018年5月14日
ゲーム詳細は、以下リンクをご参照ください。
参考
ゲーム紹介『ヘヴン&エール (Heaven & Ale)』 ニコボド
キッズ部門
エモジト (Emojito!)
ゲーム名 | Emojito! |
---|---|
デザイナー | Urtis Šulinskas |
人数 | 2~4人 |
時間 | 20分 |
年齢 | 7歳~ |
『Emojito!』はカードに描かれた感情を表現して当ててもらうゲームです。目標は、場にある6つの感情カードを集めることです。
1人のお題を出すプレイヤーと、残りのお題を答えるプレイヤーに分かれて行います。お題を出すプレイヤーは感情カードに描かれた感情を表現し、残りのプレーヤーはそれがどの感情かを推測します。
ドラゴンの宝石 (Funkelschatz)
(引用:Board Game Geek)
ゲーム名 | Funkelschatz |
---|---|
デザイナー | Günter Burkhardt, Lena Burkhardt |
人数 | 2~4人 |
時間 | 10~20分 |
年齢 | 5歳~ |
4体のドラゴンの子供達はある日輝く宝石を発見します。宝石は氷の中に埋まっています。
(引用:Board Game Geek)
彼らは氷の柱を溶かしてお宝を獲得することを目指します。お父さんがファイアーブレスで氷を溶かし、子どもたちが宝石を集めます。最も多くの宝石を集めたプレイヤーがゲームに勝利します。
パニック・マンション (Panic Mansion)
ゲーム名 | Panic Mansion |
---|---|
デザイナー | Günter Burkhardt, Lena Burkhardt |
人数 | 2~4人 |
時間 | 10~20分 |
年齢 | 5歳~ |
『パニックマンション』は幽霊屋敷を訪れた探検家となり、お題カードに示された部屋に指定された駒を移動させるゲームです。
箱を降ることで駒を移動させ、どのプレイヤーが一番早くお題を達成できるかを競います。
おわりに
『ドイツ年間ゲーム大賞2018』のノミネート作品の概要をご紹介しました。Wolfgang Warsch氏の作品が3作品もノミネートされる快挙を達成しています。一気に有名デザイナーになった感があります。
さらにミハエルキースリング氏も2作品エントリーとなっており、今までにない様相です。どのゲームが大賞になるのか気になるとこほです。