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ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』(引用:Board Game Geek
ゲーム名バレッタ (Valletta)
メーカーHans im Glück (2017)
ゲームデザイナーStefan Dorra
人数2~4人
時間40~80分
年齢10歳~

バレッタの街に様々な建物を建築し、影響力を競います!

『バレッタ』の街は、マルタ共和国の首都です。1565年にオスマン帝国からの防衛に成功した聖ヨハネ騎士団の総長ジャン・ド・ヴァレット氏にちなんで命名されました。

ゲームシステムについて

『バレッタ』は、デッキ構築型の拡大再生産ゲームです。プレイヤーは、バレッタの街に様々な建物を建築し影響力を拡大することを目指します。

資源を獲得して街に建物を建設したり増築したりすることで勝利点を得ていきます。建物を建てる際、新しい職人カードが手札に加わるのでこれによって使うことのできるカードが増えていきます。

デザイナーはシュテファン・ドーラ氏

ゲームデザイナーは、シュテファン・ドーラ氏です。代表作には『フォー・セール』や『メディナ』などがあります。

過去にインタビューの和訳をしたので、ゲーム発売にあたってのドーラ氏の思いなどはそちらを御覧ください。


参考
【シュテファン・ドーラ氏インタビュー】新作ゲーム『バレッタ(Valletta)』について : ニコボド | ニコのボードゲーム日記

ゲームの目的

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

バレッタの街に様々な建物を建築し、最も影響力のある人物になることを目指します。

勝利条件

ゲーム終了時、最も勝利点(影響力)の高いプレイヤーがゲームに勝利します。

終了条件

3つの条件のうち1つが満たすとゲームが終了に近づきます。

  • バレット駒が最後の樽チップに到達したとき
  • プレイヤー駒が勝利点「25」に到達したとき
  • 8個の家駒を全て建築したとき

その後、全プレイヤーは山札と捨て札を全てシャッフルして山札を再構築します。その山札を全て使い切るとゲームが終了します。

ゲームの準備

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

各プレイヤーは、個人ボード・資源駒(金、レンガ、木、石)・家駒8個・初期カード8枚を受け取ります。

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

場の中央に『建物カード』を並べ、その上に『人物カード』を配置します。4人プレイ時は、全30枚となります。

初期カード

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

基本となる初期カードは、全8枚です。

資源獲得カード(5枚)

金/木/石/レンガを1つ獲得します。

建築家カード(1枚)

資源を支払って、建物を建築/増築します。

助手カード(1枚)

前に使用したカードと同じ効果を使います。

バレットカード(1枚)

ゲームボード中央にいるバレット駒を移動します。
バレット駒が進んだ先にある樽タイルを獲得します。手札からカードを1枚捨ててギルドに、もしくはギルドから手札にカードを1枚加えることができます。

手番でやること

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』

手番では、5枚の手札から3枚のカードを場にプレイします。

その後、手札が5枚になるようにデッキから補充します。山札がなくなったら、捨て札をシャッフルして山札を作ります。

これをゲーム終了条件を満たすまで繰り返します。

建物の建築

建物カードの左上には建築コストが書かれており、これを支払うことで建物を建築します。建物カードの上に配置している人物カードを手札にし、建物カードの上に建物駒を配置します。

建物カードの右下には、勝利点が描かれています。これは、ゲーム終了時に獲得することができます。

既に持っている建物の隣の建物は、-1金で建築することができるシステムになっています。

増築について

増築する際は、お金以外のコストを再度支払うことでカードを裏返します。これにより、獲得できる資源・勝利点が倍になります。

ヴァレットさんボーナス

ヴァレット駒がいるエリアに、建物を建築すると追加で勝利点がもらえます。

人物カード

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』
(引用:Board Game Geek

建築することで仲間にすることができる人物カードは、主に3種類です。

緑色のカード

資源を獲得するカードです。所有する建物の左下に書かれたアイコンの数分だけ資源を獲得します。

青色のカード

特殊効果カードです。他のプレイヤーからの資源獲得、建築コストの削減などの効果があります。

黄色のカード

勝利点を獲得するカードです。資源を勝利点に変換する効果などがあります。

レビュー

どの建物を建築するかの計画を考えるのが楽しいゲームでした。同じ資源が獲得できる建物に集中するのか、それとも一箇所に自分の建物を集中させてコスト削減によって建物を建てていくのかなどなど。

ゲームとしては、建築を繰り返して少しづつできることが増えていきます。ただ、後半になると欲しかった人物カードの獲得なども終わり、やや単調になってくるきらいがある気がしたのも否めません。

ゲーム紹介『バレッタ(Valletta)』
▲ゲーム終了時の様子

建物や人物カードの配置は、毎回ランダムなので繰り返し遊ぶことができます。またカード効果がゲームに影響するゲームなので、複数回遊んだ方が楽しめるのではと思います。

ヴァレットさんのカードを使うことでデッキ圧縮をすることもできますが、最終ラウンドではカード全体の枚数=最後の手番数になるので圧縮しすぎてもゲームに勝つことができないというジレンマを抱えています。

最終ラウンドに入ってから、最後にやり残したことをできる構成になっているので、建物を全て建てきったり増築することは皆できるようになっていました。そのため、建物選びや建物建築時のヴァレットさんボーナスが最終得点に効いてくる印象を受けました。

おわりに

今回は、デッキ構築型建築ゲーム『バレッタ』をご紹介しました。

デッキ構築ゲームに目がない方は遊んでみてはいかがでしょう。