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「世界の七不思議:デュエル」は3つの面白い要素満載な最高のボードゲーム!

世界の七不思議:デュエル

この記事は、「ボドゲ紹介 Advent Calendar 2020」の6日目の記事として作成しました。

こんにちはニコです。私、2人用ゲームめちゃくちゃ好きなんです。

突然どうした?となるかもしれませんが、「常にベストなプレイ人数でゲームが遊べる」ので好きなのと「プレイのハードルも低い(多くの人数を集めなくても良い)」ことから、今までに80種類以上の2人用ボードゲームを遊んできました。

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そんな中で、個人的に面白い2人用ボードゲームの3つの特徴を発見しました!!(注:個人の見解です)

本記事では、3つの面白い2人用ゲームを構成する要素と「世界の七不思議:デュエル」がどんな風に3つの要素を満たした最高のゲームかについてご説明します。

面白い2人用ゲームの特徴3つ

個人的に面白いと感じる2人用ゲームの特徴は「複数勝利条件」「早取り」「綱引き」の3つが複数含まれています。まずは、この3つの要素についてご説明します。

複数勝利条件

勝つための条件に異なるものが用意されているシステムのことを本記事では言います。

例えば、「ガイスター」では3つの勝利条件(青いおばけ獲得/赤いおばけを取らせる/相手陣地の角に到達)、「クアルト!」には4つの勝利条件(色/形/高さ/穴の有無が4つ揃う)があります。

複数の勝利条件をうまく天秤にかけながら相手をじわりと追い込むことができる点とどちらの勝利条件を満たすのが最適かを選択するのに頭をフル回転させなくてはいけない点が魅力です。

早取り

何かを獲得することによって勝敗を決める勝利条件になっているシステムで、「〇個以上獲得/並べること」などの要素を本記事では言います。

例えば、「バトルライン」では相手より多くのフラグを獲得すること。「クアルト!」では4つ同じ形を揃えることなどがあります。

早取りであるため、公開情報となっており一進一退の攻防を演出する要素です。

綱引き

出したカードの数字の合計値などを比べて、どちらが大きいのかを比べるシステムのことを本記事では言います。

例えば、「バトルライン」ではフラグの獲得。「ウォーターゲート」では各マーカーの取り合いなどがあります。

勝敗は複数枚のカードの積み上げによって決まるものが多く、相手との探り合いが楽しさのポイントです。

前置きが長くなりましたが、面白い2人用ゲームの3つの要素が入っている最高のゲーム『世界の七不思議:デュエル』の魅力に迫ります。

「世界の七不思議:デュエル」はこんなゲーム

「世界の七不思議:デュエル」は、場に並んだカードを1枚取って、文明を発展させるゲームです。獲得したカードは色毎に自分の手前に並べて勝利条件の達成を目指します。

最大7人で遊べるカードドラフトゲーム「世界の七不思議」のスピンオフ作品で、資源カード獲得で資源を産出。その資源を利用して建物を建てる基本システムや各個人が七不思議と呼ばれる特殊建物を持っている点について踏襲しています。

『世界の七不思議:デュエル』 販売数累計100万部を突破!!

作者のアントワーヌ・ボウザ氏が『世界の七不思議:デュエル』の販売数が、全世界で100万部を突破したことを発表しており、発売から約5年での達成となりました。

『世界の七不思議:デュエル』と3つの要素

3つの要素がどんな風に構成されているかご紹介します。簡単に箇条書きにするとこんな感じ🔻になります。

  • 複数勝利条件:軍事、科学、勝利点
  • 早取り:科学、七不思議
  • 綱引き:戦争、勝利点

3つの要素を全て含んでいるだけでなく、3つの勝利条件と「早取り」「綱引き」によって面白いゲームの3つの条件が密接に絡み合う多重構造となっているのです。

遊んだことのある方は、何を言っているのか少しわかるかもしれませんが、そうでない方は何のこっちゃだと思います。各要素とルールに触れつつ、ゲームをどう演出しているのかについて考察してみます。

『世界の七不思議:デュエル』の複数勝利条件要素

『世界の七不思議:デュエル』には3つの勝利条件があります。

「軍事」「科学」の2つの勝利条件はゲーム中達成すればゲームが即座に終了し、条件を満たしたプレイヤーが勝利します。(各詳細は後述)

一方、ゲーム終了まで「軍事」「科学」で決着がつかない場合には「勝利点」が大きい方がゲームに勝利します。

3つの勝利条件が用意されている点については、ランダムに場に並んだカードの中からどの戦略でいくかの道標になりますし、多くの種類のカードがある中でどれを選ぶべきかの動機付けにもなります。

『世界の七不思議:デュエル』では、場に並んだカードは互い違いになっていることで、全てのカードが公開されておらず裏向きのカードの上のカードが取り除かれた状態でどのカードが登場するのかがわかる仕組みになっています。ここに運の要素が少し入っており、そこも見越して3つの勝利条件のうちどこに軸足を置いて相手を攻めるのか考える面白さにも繋がっています。

『世界の七不思議:デュエル』の早取り要素

「科学」と「七不思議」の2つが早取りの要素を持っています。

科学

「科学」は7種類のシンボルのうち6種類を集めると即座にゲームに勝利します。

「軍事」と違って既に進めたものを後退させられることはありませんが、全てのカード情報が公開されない中で6つ全て集めるには強い覚悟が必要になります。

カードの取り方をきちんと意識して進めないと相手にカットされてしまうことも。2つ同じ種類のものを揃えることで得られる効果もうまく活用する必要があり、1ラウンド目から計画的なカード獲得作戦が求められ、展開を先読みする面白さが詰まっています。

七不思議

「七不思議」は、8種類用意されていてどちらかのプレイヤーが4つ建造することができます。それぞれが全てを建てることはできない悩ましさがあります。勝利条件にはなっていませんが、追加手番を連続して行える効果などもあることから、「軍事」「科学」勝利に大きく影響することも。ゲームを有利に展開するには4つ全てとっておきたい早取り要素です。また、ゲーム序盤の資源カード取得の指針としての役割も持っています。

『世界の七不思議:デュエル』の綱引き要素

「軍事」と「勝利点」の2つが綱引きの構成を持っています。

軍事

「軍事」は、相手の軍事力との数値の差を示しています。差が9点つくと即座にゲームに勝利します。

紛争コマによって可視化されており、一進一退の攻防がわかりやすくゲームが展開します。点数差のレベルに応じて、発動する効果もあるためじわじわと相手方へ攻めこんでプレッシャーをかけられるのが面白いポイントです。

勝利点

「勝利点」については、ゲームが「軍事」「科学」で決まらなかったときに比べるものとなっていますが、多くの場合がここにもつれ込みます。

「勝利点」は、ゲーム全体の軸ではあるのですが「戦争」「科学」の要素が手前に立ちはだかることで、どのくらい3つの要素に手をかけるかのバランスが求められ、それが戦略になります。

ゲーム全体として、単純に勝利点を狙えばいいわけでないというジレンマ作り出していますし、ゲームの奥深さにもなっています。

「世界の七不思議:デュエル」の拡張セット

「世界の七不思議:デュエル」には「パンテオン」「アゴラ」の2つの拡張セットがあります。基本セットに当然のことながら要素を加えるものになるのですが、それぞれの特徴は以下のようになっています。

世界の七不思議:デュエル パンテオン

「パンテオン」は、神々の追加によって早取り、綱引きをよりダイナミックに加速する拡張セット。

お金を支払って、神のカードを獲得、強力な効果を得ます。不要なカードをお金に変換して手持ち金が余ってしまう場合などにその使い道として新たな活路が。

世界の七不思議:デュエル アゴラ

「アゴラ」は、政治要素の追加によって早取り、綱引き、複数勝利条件を更なる多重構造にする拡張セット。こんな感じ🔻になります。

  • 複数勝利条件:軍事、科学、勝利点、政治
  • 早取り:科学、七不思議、政治
  • 綱引き:軍事、勝利点、議会特典

議会特典は、議員の配置人員がより多いと獲得することができ、その効果が強力なものばかり。そして全ての議会を制圧すると勝利することもできるのだ。

「軍事」「科学」と比べて効果が派手なのもあり、ついついやりたくなってしまう魅力を秘めています。

どっちも持っていて損のない拡張セットなのですが、どちらの拡張セットを買うべきか迷ったら参考にしてみてください。

ニコ

「世界の七不思議:デュエル」のまとめ

おもしろい2人用ゲームの要素3つを満たした上で、それを多重構成している最高のゲーム『世界の七不思議:デュエル』をご紹介しました。

カードを1枚選択するというシンプルな動作ながら、「軍事(綱引き)」と「科学(早取り)」の攻防と勝利点の奪い合いのジレンマがある奥深いゲームです。遊んだことのない方は絶対に遊んで欲しいマストバイな1作です!(アプリ版も出ているので、そちらでお試ししてみるのもありです!)

7 Wonders Duel

7 Wonders Duel

Repos Production¥610posted withアプリーチ

おまけ:大好きすぎて豪華版セットにした!

本当にこのゲームが好きすぎて、ほぼ完全豪華版になっています。(この記事を書いた動機は、このセットを自慢したかっただけだったり?!)

Broken Tokenのインナー

基本セットとパンテオンが全て入る木製インナー。アゴラは想定されていませんが、隙間にうまく入れることができたので全部入れて収納しています。

世界の七不思議:デュエル インナー

メタルコンポーネント&プロモカード

Repos Productionからメタルコンポーネントとプロモカードがリリースされているのは知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

世界の七不思議:デュエル プロモカード

「5種の七不思議カード」「メタルコイン」「メタル紛争コマ」「メタルミネルヴァコマ」がRepos Productionで販売されており、メタル系コンポーネントはかっこいいです。当然のことながら、ゲーム性は一切変わりません。

ボウザ氏のサイン

ゲームマーケット2017春に来日されていた作者のアントワーヌ・ボウザ氏に頂いたサインです。

アントワーヌ・ボウザ氏のサイン

親日家として有名で、過去には何度もゲームマーケットに参加されています。あとはカタラ氏のサインをもらえば完全版のはず!


参考
7Wonders DuelRepos Production