ゲーム名 | ライナー・クニツィアのブルーラグーン |
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ゲームデザイン | Reiner Knizia |
プレイ人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 30~45分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
メーカー | アークライト |
ブルーラグーンってどんなゲーム?
『ブルーラグーン』は、青き入江の島々を舞台に自分の部族の生活圏を広げる陣取りゲームです。
ボード上に「部族コマ」もしくは「村コマ」を配置することでゲームが進みます。
ゲームは全2ラウンド行うのですが、その際に前半ラウンドで配置した「村コマ」が残るのが特徴です。後半ラウンドでは、「村コマ」が最初から置かれた状態で開始するのが特徴です。各島でのマジョリティ争い、資源入手によって得点を獲得していきます。
ゲームデザイナーは、『モダンアート』や『ラー』などのライナー・クニツィア氏が手がけています。
勝利条件
ゲーム終了時、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
終了条件
全2ラウンドが終了するとゲームが終了します。
ラウンドは、以下2つの条件のうち1つを満たすと終了します。
- 全プレイヤーの「部族コマ」「村コマ」がなくなる
- ボード上の「資源コマ」がなくなる
内容物
- ゲーム盤1枚
- 村コマ20個
- 袋1つ
- 資源コマ24個 (ココナッツ、オヘ、飲み水、ペリドット各6個)
- ティキ像コマ8個
- 部族コマ120個
- 得点シートの束1束
- ルール説明書1冊
ゲームの準備
ボード上に「資源コマ」「ティキ像コマ(茶)」を配置します。配置する場所は、ボード上のストーンサークルになります。
各プレイヤーには「部族コマ」と「村コマ」を配ります。
「部族コマ」の数はプレイ人数によって異なります。
- 2人プレイ:30個
- 3人プレイ:25個
- 4人プレイ:20個
その後、スタートプレイヤーが島の入江に「部族コマ」を配置してゲームが開始します。
補足:「部族コマ」は両面印刷になっており、オモテ面が陸地用・ウラ面が海用となっています。
『ブルーラグーン』のルール
スタートプレイヤーから順に手番を行い、2つのラウンド終了条件のうち1つを満たすまで繰り返し行います。
手番では、「部族コマ」もしくは「村コマ」を1つ配置します。
コマ配置時のルール
- 陸地に置く際は、既に配置済みのコマに隣接するように、新しいコマを配置します。
- 1つのマスには1つのコマしか配置することができません。
部族コマ
部族コマは全エリアに配置することができます。
「資源コマ」「ティキ像コマ」が配置されているエリアに部族コマを配置した場合、「資源コマ」「ティキ像コマ」を獲得します。これらの駒はゲーム終了時の得点となります。
村コマ
村コマは下記2箇所以外のエリアに配置することができ、前半ラウンドで配置したコマは後半ラウンドに残ります。
- 「資源コマ」「ティキ像コマ」が配置されているエリア
- 海エリア(陸地エリアにのみ配置可能)
得点計算
ラウンドが終了すると得点計算が行われます。得点手段は全6種類あり、それぞれ以下の通り。
- 配置した島の数(7島:10点、8島:20点)
- 繋がった島の数(5点/1島)
- 各島へのコマの配置数(6〜10点)
- 「資源コマ」の数(2個:5点、3個:10点、4個:20点)
- 「資源コマ」の種類(4種類:10点)
- 「ティキ像コマ」の数(4点/個)
これらをラウンド終了時に計算して、2ラウンドの合計得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
『ブルーラグーン』のレビュー
熾烈な陣取りゲーム!
熾烈な陣取りゲームというのが感想です。資源の囲い込みのための陣取り、そして後半ラウンドのための村コマ配置と気が抜けません。
そのため、初期配置が非常に重要になります。他のプレイヤーと争わないようにいかに得点を最大化できるかを考えることに。
手番でやることは、コマを置くだけの非常にシンプルな作りとなっていますがどこにどの順に置いていくのかに頭悩ませます。
盤面が鮮やか!
ゲームのシビアさと裏腹に盤面は非常に華やかで楽しい雰囲気を演出しています。
ラウンドが終了に近づくに連れて盤面がリッチになっていく様はなかなかのものです。
2ラウンド目の新たな展開がアツい!
2ラウンド目に「村コマ」を引き継ぐことができるのが非常に特徴的なゲームとなっています。というのも2ラウンド目は「村コマ」に隣接するエリアからゲームスタートとなるため配置可能な場所の選択肢が増えるわけです。
大きな得点源となる資源コマの近くに村コマを配置することが非常に多く、1ラウンド目と比べてより熾烈な争いになります。
また、1ラウンド目で得点計算が行われているため誰がトップ目で誰を妨害するべきかという点が明確になるのも面白いところです。ここをいかにひっくり返せるか、トッププレイヤーはいかにこれを逃げ切るかの展開がアツいです!
他プレイヤーの妨害も重要!
トップのプレイヤーや上位にいるプレイヤーをいかに妨害するかというのもこのゲームの非常にキモになる部分です。
いかにライバルに得点を取らせず自分の得点を最大化するかという振る舞いが必要になります。
つまり、プレイヤー間でバランスをとるゲームになっています。そのためゲーム中に妨害などが必要になりますし、妨害工作をしないことで点が伸びたりしてしまうこともあるので、常に盤面からは目が離せません!この辺の対立構造については、嫌うプレイヤーもいるかもしれません。この辺はあまり目くじらを立てず、広い心でプレイすることをお勧めします。
おわりに
8つの島を巡る陣取りゲーム『ブルーラグーン』をご紹介しました。
アブストラクトゲーム、陣取りゲームがお好きな方はぜひ遊んで頂きたい1作です。