こんにちは、ニコです。
皆さん牌ゲームと言われてどんなゲームを思い浮かべますか?
過去に「覇王龍城」と「すずめ雀」などを紹介していますが、そんな牌ゲームに新しい波が!
というわけで、今回は手持ちの牌を出し切ることを狙う牌ゲーム「タイガー&ドラゴン」のルールと魅力をご紹介します‼️
タイガー&ドラゴンは【こんなゲーム】
『タイガー&ドラゴン』は、いち早く手牌をなくすことを目指すゲームです。最後に置いた牌が得点になります。得点方法のルールは全10種類を収録。プレイ感を変えつつ繰り返し遊べます。
手番でやることは、牌を出すだけ。牌の使い方は「攻め」と「受け」の2つの使い方があります。人気伝統ゲーム「ごいた」の流れを汲みつつ現代風にアレンジされており、他プレイヤーが出した牌と同じ牌を出して「受け」自分の新しい牌を出すことで新たに「攻め」をする。そんな感じのゲームとなっています。
全ての牌を出し切ると得点になるので、ゲームの肝としては他プレイヤーになるべく「受け」られないような牌を出す戦略を考えるのが楽しいゲームです。
爆発的に面白いゲームというよりも、
ついつい繰り返しやってしまう病みつきになる面白さを持ったゲーム!
先に説明した通り「ごいた」と似たルールですが、敷居が低く誰でも遊べる牌ゲームに仕上がっています。
正直な感想を先に言うと、爆発的にめっちゃくちゃ面白いゲームというわけではなく、ついつい繰り返しやってしまう病みつきになる面白さを持ったゲームです。
繰り返し遊ぶことで考え所の面白さや勘所がわかってくるタイプのやつです。
オインクゲームズのアートがカッコいい!!
アートがおしゃれでカッコいいのも特徴です。アートワークは、「海底探険」「ナインタイル」などのオインクゲームズが手がけています。
今回、事前体験会で制作陣に教えていただいたこだわりポイントをいくつかご紹介。
Point.1 Rのある個人ボード
個人ボードの上部にRがついているのですが、実はこのデザインは牌を並べる位置を誘導するためにつけているとのこと。
どういうことかと言うと、個人ボードに並べた牌と得点が見えるようにしたいという意図があり、個人ボードの上部にRをつけてつけて手元の自牌を並べづらくして下側に並べることを誘導しているのだそう。
Point.2 不思議な数字デザイン
牌には「1」〜「8」の数字が刻まれているわけですが、よーく見るとちゃんとその数字を描いているわけではなくて抽象的にそれっぽい形が作られているんですね。
よくよく見てみると、本当に大胆な柄です。
Point.3 得点チップがハメ込み式
ゲームは10点得点すると勝ちなのですが、得点チップを個人ボードにハメ込むという構成をとっています。
得点チップをゲーム遊ぶ際に抜いたら枠は捨てるのが通常なので、これは発明だと思いました。自分はもちろん相手の勝利条件が可視化されるし、エコなのもいいですね!
この辺について、是非とも実際に遊ぶ際に見て見てみてください。
ニコ
- 『タイガー&ドラゴン』がどんなゲームか&遊び方を知りたい人
- 何度も繰り返し遊べるスルメ系(?)ゲームを探している方
- 気軽に楽しめる牌ゲームを探している方
詳細は、ルール/遊び方説明とレビューでゲームの魅力を解説しますので最後までお読み頂ければ幸いです。
タイガー&ドラゴンの【ゲーム準備】
各プレイヤーに個人ボードと人数に応じた枚数の牌を配り、残った牌は裏向きに配置。「戦場カード」を選択して選択して今回のゲームの得点ルールを決めます。
人数 | 5人 | 4人 | 3人 | 2人 |
---|---|---|---|---|
枚数 | 7枚 | 9枚 | 11枚 | 13枚 |
その後、スタートプレイヤーが牌を1枚受け取り手牌の中から最初の「攻め」牌を選んでゲームスタートです。
牌の構成
牌は「1」が1枚、「2」が2枚・・・「8」が8枚。これに「タイガー」と「ドラゴン」の牌を加えた合計38枚で構成されています。
偶数は青(タイガー)、奇数は赤(ドラゴン)で色分けされています。
戦場カード
ゲームで獲得する得点ルール(戦場カード)は全10種類。
タイガー&ドラゴンの【遊び方/ルール】
手番では、手持ちの牌を1つ出します。
牌の役割は「攻め」と「受け」の2つ。「攻め」として出された牌と同じ牌を出すことができ、出した牌を「受け」として扱います。その後、新たに手番プレイヤーが牌を出しそれが新しい「攻め」の牌となります。
これを繰り返して、最後の牌を出したプレイヤーが得点。得点条件は、「戦場カード」に従います。
タイガー牌、ドラゴン牌の使い方
「タイガー牌」と「ドラゴン牌」は、数字はなく色の概念のみ。
受け牌で使用する際には、同色の牌が「攻め」で出された際に対応できる。
攻め牌で使用する際には、同色の牌で「受け」られてしまう。
基本的に「受け」で使うのが強い牌です。
ニコ
1周ボーナス
自分の攻め牌を誰も受けず、全員がパスすると「1周ボーナス」を獲得。牌を裏向きに「受け」の位置に配置。その後新しい攻め牌を出します。
裏向きに配置した「1周ボーナス」はゲーム終了時に1個1点になります。
ゲーム終了と得点計算
いずれかのプレイヤーが10点を獲得するとゲームが終了し、10点を獲得したプレイヤーが勝者となります。
どのパターンも共通して「1」であがると10点、「タイガー」「ドラゴン」であがると0点となっています。
▲10点+「1周ボーナス」2点
タイガー&ドラゴンの【レビュー】
他プレイヤーが何を持っているかを考えての攻防が面白い!
「タイガー&ドラゴン」の最大の魅力は他プレイヤーが何を持っているのか考えての「攻め」の選択です。
とはいえ、全くもって誰がどの牌を持っているかは予想できません。牌の数字=枚数なので、ゲーム全体に締める自分以外の牌の枚数から自分の攻めが通りやすい確率を読むしかないわけです。
そのため、数字の過半数を1人が持つことは優位に立てますしこれをいかに活かして攻めきって最後の牌を出すかを考えるのが面白く悩ましいわけです。
この運の要素が強い点が「ごいた」と比べた際の遊びやすさであり、魅力にもなっているのかなと思いました。
ついつい繰り返し遊んでしまう多彩な得点バリエーション!個人的おすすめは「崖の上の戦い」!!
戦場カードが10種類用意されているので、遊ぶたびに戦略パターンが少しずつ変わってくるのが面白いですし、ついついいろんなパターンで遊びたくなります。
全10ルールで遊んだ中での個人的おすすめは、「崖の上の戦い」です。最後に出す手牌を1枚公開してからゲームを開始するオープンリーチなルールで、他プレイヤーの手札が唯一公開されます。見える情報が増え、他のルールと比べても戦略や考え所が変化するんですね。
牌が公開されていることで、他プレイヤーからその数字が攻められることも多かったりでゲームに慣れてきた3ゲーム目あたりに是非入れて欲しいおすすめ戦場カードです!
4人で遊ぶチーム戦ルールがアツい!
プレイ人数2〜5人の全パターンでゲームを遊びましたが、おすすめは4人チーム戦です。
インスパイア元の「ごいた」が4人チーム戦のゲームという点もあるのですが、「攻め」と「受け」のやりとりの中で自分の「攻め」に対して相方があえて「パス」することで、相方の手元の牌を推測することができるのがよりゲームの面白さを増やします。
先に述べた同じ牌を持つことの優位性に加えて、相方の手持ちを予想することでゲームの戦略性により深みが増します。
例えば、Aさんが手持ちに「6」を3枚持っている状態で牌を出して、誰も「受け」がない場合には相方が「6」と「ドラゴン牌」を持っている可能性が出るわけです。
「パス」するばかりでなくどこで相方からバトンを受け取ってゲームメイクするかの判断も勝利のための鍵に。これは、絶対に遊んで欲しいやつです。
牌が結構混ぜにくい!
このゲーム、別にカードで作ることもできたわけなのですが伝統ゲームをインスパイアすることで牌ゲームとなった点は最高!!です。
しかしながらこの牌、重さが均一になっているため裏返りやすいんですね。ゲームを繰り返し遊ぶ際、裏返してのシャッフルをする際にコロンコロン裏返るわけです。
ここはこのゲームの残念ポイントで、ややセットアップ時のプレイアビリティを損なっているなぁという印象で、「麻雀の牌ってめちゃ混ぜやすいな!」ってなりました。
牌に彫りが入っていて、牌が2層構造になっている豪華版牌バージョンありだと思います✨
ニコ
タイガー&ドラゴンの【まとめ】
今回は『タイガー&ドラゴン』の魅力をご紹介しました!レビューのポイントをまとめると以下の通り。
ポイント
- めっちゃ面白いゲームというよりも、ついつい繰り返しやってしまうゲーム!
- 他プレイヤーが何を持っているかを考えての攻防が面白い!
- 4人で遊ぶチーム戦ルールがアツい!
1ゲーム20分程度で、何度も繰り返し遊ぶのに最高なゲームです。あと牌ゲームがお好きな方に絶対一度遊んでおいて欲しいゲームです。というわけで、ここまでお読みいただきありがとうございました!
ゲーム名 | タイガー&ドラゴン (Tiger & Dragon) |
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ゲーム原案 | 野澤邦仁 |
ゲームデザイン | 橋本淳志 |
プレイ人数 | 2~5人 |
プレイ時間 | 約20分 |
対象年齢 | 8歳~ |
発売元 | 株式会社アークライト |
発売日 | 2021年12月 |
定価 | ¥3,850(税込) |