ニコ
こんにちは、ニコです。
今回は、ライナー・クニツィア氏の新作ゲーム「ウィッチストーン」を遊び方説明と共にご紹介します!
結論から言うと、タイル配置ゲーム好きな方や、様々な得点ルートで得点を稼ぐゲームが好きな方におすすめの中量級ゲームです!
「ウィッチストーン」はこんなゲーム!
「ウィッチストーン」は魔力ネットワークを構築して、ウィッチストーンの支配者になることを目指すゲーム。
手番では2種類のアクションの描かれたタイルを個人ボードに配置。配置したタイルに描かれたアクションを順に行う。
アクションの種類は全6種類あり、同じアイコンを繋げることによってアクション数が増えるのが特徴。パズル要素と6種類のアクション&得点ルートでのせめぎ合いが悩ましいゲーマーズゲームです。
デザイナーは、ライナー・クニツィア&マルティノ・キアッキエーラ
ゲームデザイナーは、「エルドラドを探して」「ラマ」「マイシティ」などを手がけるライナー・クニツィア氏と「デックスケープ」シリーズなどを手がけるマルティノ・キアッキエーラ氏のコンビ。
ゲームのメインとなるメカニクスは、ライナー・クニツィア氏が過去に手がけたゲーム「頭脳絶好調」「AXIO」の要素がある個人ボードと、6種類のアクションをメインボードとリンクさせてインタラクションを加えたゲームに仕上がっている。
ニコ
「ウィッチストーン」のゲーム準備
「魔法の大釜」に「水晶」を配置。
(黒水晶が中央で、その周辺にプレイヤーカラーの水晶その周囲)
その他「ヘクスタイル」「魔術師駒」「魔力駒」などを手元におき、5枚の「ヘクスタイル」を衝立の裏に並べます。
場の中央にゲームボードを配置。ゲームボードは、全5種類のエリアに分かれます。それぞれ次の章で説明するアクションに対応しています。
「ウィッチストーン」のルール/遊び方
手番でやることは、「魔法の大釜(個人ボード)」に「ヘクスタイル」を配置して2つ描かれたアクションをそれぞれ行うだけ。
その際、同じアイコンと繋がっていればその回数分だけアクションができる。
「ヘクスタイル」には6種類のアクションが描かれていて、それぞれ以下の通り。
- 魔力アクション
- 魔女アクション
- 五芒陣アクション
- 水晶アクション
- 魔法の杖アクション
- 巻物アクション
「魔法の大釜」には、既に6種類のアイコンが描かれているので、ここに繋げていくと初回からダブルアクションができる。
ニコ
1. 魔力アクション
「水晶玉」に「魔力駒」を配置して、ネットワークを作る。
ゲーム開始時は、自分の「魔女駒」がある場所から。その後、順次繋がった先のエリアから拡大可能。
完成させたエリアの長さに応じて勝利点を獲得します。
- 1スペース:1勝利点
- 2スペース:3勝利点
- 3スペース:6勝利点
2. 魔女アクション
魔女アクションは、「魔術師駒」を配置するか移動するかを行う。
2-A. 「魔術師駒」を配置
「魔女駒」の横に配置する。
2-B. 「魔術師駒」を移動
「魔力駒」が置かれたスペースへ「魔術師駒」を移動する。その際、自分の「魔力駒」があるネットワークは1アクションでどこまでも。他プレイヤーの「魔力駒」がネットワークは1本ごとに1アクションが必要。
新しいエリアへ移動すると2勝利点獲得。移動先に「魔法チップ」があればそれも獲得。
(※「魔法チップ」は、フリーアクションとして使用可能)
3. 五芒陣アクション
五芒陣を時計回りに移動する。
五芒陣には「特殊へクスタイル」と「フクロウタイル」の2種類あり、置かれているマスに止まると獲得できる。
特殊へクスタイル
「魔法の大釜」に配置するか、即座にタイルに描かれたアクションを2回実行する。
フクロウタイル
タイルに描かれた勝利点を獲得する。(早く獲得するほど高得点)
4. 水晶アクション
「魔法の大釜」にゲーム開始時に置かれている水晶を移動する。
水晶の上には「ヘクスタイル」を配置できないので、どけておくと後半のタイル配置が楽になります。
釜から水晶を出すと水晶は「小瓶棚」に置かれ、棚に描かれた追加アクションが可能。
5. 魔法の杖アクション
魔法の杖のトラックを進む。
マスには「6種のメインアクション」もしくは「自分だけの小決算」がある。
「メインアクション」のエリアに最初に入るとお得な設定になっている。
6. 巻物アクション
巻物カードを獲得する。
巻物カードには「アクション強化」と「ゲーム終了時の勝利点」が描かれている。
巻物カードだけは、アクション数が増えても獲得できるカード枚数は1枚だけ。どこのエリアまでカードが取れるかが変化する。
達成しなくても勝利点(最低1点)になる。
ゲーム終了と得点計算
11ラウンド終了後、全ての勝利点を合算して最も勝利点の高いプレイヤーが勝者となります。
「ウィッチストーン」のレビュー
2つのアクション選択にめっちゃ悩む!
ゲームのメインエンジンは、2種アクションの描かれたタイル配置です。
ここを起点としてゲームが進むので、どのアクションを繋げていくのかを考えるのが悩ましくも面白い所です。
インプットが「タイル配置」、アウトプットが「6種の得点経路」となっているので、得点経路と手持ちのタイルを見ながら最適手の選択を考えます。
タイルの柄を連続配置するルールとしては「頭脳絶好調/Axio」を彷彿しますが、アクションによってゲームボード上のトラックなどが変化するので、「黄昏の篝火/Bofire」のアクション選択システムの方がプレイ感としては近い印象です。
何をやっても勝利点になる!
6種類の得点経路については、先取りボーナスなどによるインタラクションがややありつつ、何を実行しても得点に繋がります。
いくつかのアクションが偏るように配置をする方がゲーム後半で多くのアクションを行えます。
そのため、どこにアクションを絞っていくのかは「巻物アクション」で手に入れた目標などを見ながら決めていくといいかもしれません。
6種類の中でも、「巻物アクション」だけは引けるカード枚数が増えるわけではなくて選択肢の幅が増えるだけであるという点は注意です。
多彩な追加アクションコンボが楽しい!
タイル配置のメインアクションのほかに、「魔女」「水晶」「魔法の杖」の各アクションでサブアクションが得られます。
これらを組み合わせることで、通常の2種のアクションだけではなく3種類、4種類と1手番で行えます。これらのサブアクションをメインアクションに組み込んでコンボさせることで、できることの幅が広がります。
これらがマイルストーンにもなり、2手3手先の戦略が組み立てやすくなっていて楽しさを増していると感じました。
勝利点の入れ忘れが発生しやすい!
ネガティブな点としては、何のアクションを実行しても得点が入る楽しさがある一方で、得点加算処理が漏れやすい点があります。
特に「魔術師駒」を新しい場所へ配置した際の「2点」は忘れがちでした。
ゲーム全体として、点数バランスがしっかりとられているゲームなので1〜2点が大きくゲームの勝敗に影響します。(実際、遊んだ際は1位が数点差でした。)
初回のプレイでは、各プレイヤーの得点処理に漏れがないか確認しながら進めるのが良いでしょう。
細かい点で言えば、サマリーがせっかくついているのにアイコン表記されていないので直感的でないのは残念でした。せっかくついているのにもったいない😭
ニコ
「ウィッチストーン」はこんな人におすすめ&まとめ
今回は、「ウィッチストーン」をご紹介しました。タイル配置をして2つのアクションをするだけの簡単なルールながら、多岐にわたる得点方法と追加アクションによって悩ましさのしっかりあるゲームとなっています。レビューのポイントは以下の通り。
⭕️:何をやっても勝利点になる!
⭕️:多彩な追加アクションコンボが楽しい!
❌:勝利点の入れ忘れが発生しやすい!
タイル配置ゲーム好きな方や、様々な得点ルートで得点を稼ぐゲームが好きな方におすすめのゲームです。60~90分級のゲームとして、非常に遊びごたえがあると思います!
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ゲーム名 | ウィッチストーン |
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ゲームデザイン | Martino Chiacchiera Reiner Knizia |
プレイ時間 | 60~90分 |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 12歳~ |
版元 | HUCH! |
発売元 | 株式会ホビージャパン |
発売日 | 2021年8月 |
定価 | ¥5,500(税込) |