ゲーム名 | ハゲタカのえじき (Hol’s der Geier) |
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メーカー | メビウスゲームズ |
ゲームデザイナー | アレックス・ランドルフ (Alex R andolph) |
人数 | 2~6人 |
時間 | 15分 |
年齢 | 7歳~ |
価格 | 1,500円(税込) |
『ハゲタカのえじき』はこんなゲーム
『ハゲタカのえじき』は、価値のあるごちそうにありつくことを目指すカードゲームです。
他のプレイヤーよりも大きい数字カードを出して、得点カード(ハゲタカカード)を獲得することを狙います。
手番では「数字カード」を出し、最も大きい数字を出したプレイヤーが「ハゲタカカード」を獲得します。ただし、他のプレイヤーと同じ数字を出してしまった場合には獲得することができません。そのため、他プレイヤーが今までに出したカードなどを考慮して、数字カードを選ぶのが悩ましいゲームです。
ゲームデザイナーは、アレックス・ランドルフ氏。代表作には『ガイスター』や『ツィクスト』などがあり、多くの日本語版ゲームが出版されている人気ゲームデザイナーです。
『ハゲタカのえじき』のゲーム準備
各プレイヤーに「数字カード」を15枚配ります。「数字カード」は、「1」~「15」の各1枚で構成されています。
「ハゲタカカード」はシャッフルして山札にします。「ハゲタカカード」は、「−5」〜「−1」、「1」~「10」の各1枚で構成されています。
『ハゲタカのえじき』のルール/遊び方
手番では「数字カード」を1枚出して、ラウンド毎に登場する「ハゲタカカード」を誰が獲得するかを競います。ゲームは、以下の手順で進みます。
「ハゲタカカード」を1枚めくります。
各プレイヤーは、「数字カード」を1枚選んで裏向きに出します。
全プレイヤーのカードが揃ったら、同時に「数字カード」を表向きにして数字を比べます。
「ハゲタカカード」の獲得は、得点がプラスかマイナスかによって変わります。
最も大きい数字のカードを出したプレイヤーが、「ハゲタカカード」を獲得します。
同じ数値のカードが出た場合の処理は、別途ご説明します。
これを全15枚の「ハゲタカカード」がなくなるまで繰り返します。
STEP.3で同じ数字のカードが出た場合
「STEP.3 「ハゲタカカード」の獲得者を決める」で、同じ「数字カード」が出た場合の処理を説明します。
他プレイヤーと同じ「数字カード」を出してしまった場合、そのカードを出したプレイヤーはカードを獲得することができません。
「ハゲタカカード」は、次に大きい/小さい「数字カード」を出したプレイヤーが獲得します。
この処理がこのゲームの最大の特徴にして、「数字カード」を出す際の悩ましさを演出しています。
例
下の写真場合、以下の通り処理されます。
- 最大値「12」が重複したため、「A」と「D」は「ハゲタカカード」を獲得できない。
- 次に大きい値「11」が重複したため、「B」と「C」は「ハゲタカカード」を獲得できない。
- 次に大きい値「9」は重複していないため、「E」が「ハゲタカカード」を獲得する。
『ハゲタカのえじき』の得点計算と勝利条件
全15枚の「ハゲタカカード」の所有権が決まると、ゲームが終了します。
今までに獲得した「ハゲタカカード」を合計し、最も得点の高いプレイヤーがゲームに勝利します。
『ハゲタカのえじき』のレビュー
絶対に持っておきたいバッティングゲームの名作!
「ハゲタカのえじき」の最大の特徴は、他プレイヤーとの数字カードが重複すると最大値のカードでも「ハゲタカカード」を獲得できない点にあります。
他プレイヤーと同じ種類のカードを出してしまうことをバッティングと呼ぶのですが、そのシステムの面白さが最大限に発揮されているゲームが本作です。
相手の残りカードと傾向を読む!
ゲームに勝つには、他プレイヤーの残りカードに何があるかを覚えておく記憶力と、その残ったカードの中で相手が何を出してくるのかの読みが重要です。
特に相手の残りの数字の最大値がいくつであるかは、勝負をどこでかけるかの判断に必要です。例えば「15」を持っているプレイヤーが自分だけになれば、このカードを出すことによる勝ちは約束されているわけです。
とはいえ、序盤はどの数字を出してくるのかの腹の探り合いです。考えてもどうしようもないのですが、思考が完全にダブって3回連続で同じプレイヤーと同じ数字のカードを出してしまう場合も。
繰り返し、数字が重複した際の盛り上がりもバッティングゲームの醍醐味と言えるでしょう。
マイナス点をいかに回避するのかドキドキ!
遊ぶ際に個人的に最も緊張するのはマイナスの「ハゲタカカード」が出てきた時です。
プラスの「ハゲタカカード」の時よりも緊張する理由としては、ゲーム終了時にマイナス点でゲームを終えたくないからです。(マイナス点だと、悔しくないですか?)
そして、ここにどの数字を使ってくるのかも各プレイヤーの思惑が色濃く見えるからです。
大きい数字を出せば出すほどマイナス点を回避できるのですが、あまり大きい数字を出してしまうとプラス点を獲得する際に影響が出るわけで、どのくらいマイナスの回避に他プレイヤーが投資してくるのかを見極めます。
1枚目に出したカードから、2枚目以降のマイナスカードに対しての相場が出来上がるのが面白いですし、毎回ドキドキします。このドキドキ感が、個人的に好きなポイントでもあります。
おわりに
今回は「ハゲタカのえじき」をご紹介しました。他のプレイヤーが何を出すかを考えてどのカードを選ぶのかを考えるのが楽しい鉄板カードゲームです。
考えた挙句出した数字重複したりして、盛り上がること間違いなしです!特に、マイナスカードの繰り上がり獲得は辛さしかありません。そんなハプニングも含めて楽しめるパーティーゲームです。
とりあえず、お手軽なカードゲームが欲しいという方におすすめのゲームです。
学生時代に知っていたら、ずっと遊んでいただろうなと思う学生の頃に知っておきたかったカードゲームNo.1です。
ニコ